今年(2024年)は、オリンピック、パラリンピックがフランスで開催されたこともあり、多くの方のフランスに対する関心が高まった年ではないでしょうか。
ただ、「フランス」といえば「芸術」ですよね。笑
中でも、印象派(いんしょうは)は、19世紀後半のフランスに発した絵画を中心とした芸術運動として知られています。
モネ、マネ、ルノワール、セザンヌなどの名前は聞かれたことはあるのではないでしょうか。
今回は、原田マハさんによる印象派の紹介書籍をご紹介します。
「原田マハの印象派物語 原田 マハ (著) 新潮社 以下本書といいます」です。
原田マハの印象派物語
本書の特徴は以下の通りです。
愛すべき愚かものたちのセブン・ストーリーズ。モネ、マネ、ドガ、ルノワール、カイユボット、セザンヌ、そしてゴッホ。光満ちあふれ、幸福な色をたたえる名画誕生の陰には、画家たちの壮絶な闘いのドラマがあった。貧しくても、どん底に落ちても、志高く新しい道を切り拓いていったそのあしあとをたどって、アート小説の名手が紡ぐ、7つの物語。モネの愛したノルマンディーへの旅も。
Amanzonの本書の紹介ページ
著者の原田マハさんは、「楽園のカンヴァス」、「キネマの神様」など数多くの著作で知られています。
また、原田さんは、美術館に就職されるなどされていて、その後のキュレーターの経歴とも相まって、美術に造詣が深く、美術を題材とした作品が多いことでも知られています。
そういえば、ペンネームはフランシスコ・デ・ゴヤ(スペイン)の「着衣のマハ」「裸のマハ」に由来するそうです。
本書では、原田さんの分かりやすい解説と、代表的な絵画で7名の画家が紹介されています。
モネ、マネ、ドガ、ルノワール、カイユボット、セザンヌ、そしてゴッホ。
さらに、各画家の年表も掲載されていて、その画家の生涯を追うことができます。
筆者の大好きな「ルノワール」の章は、特に楽しく読むことができました。
彼の死の直前まで絵筆を取る執念には心揺さぶられました。
それにしても、モネが親友で並んで絵を描いたり、病身の元にあのピカソからお見舞いが届くなど、ひとつ一つのエピソードが凄すぎます。
印象派の作品の展示が多いというパリのオランジュリー美術館、そしてオルセー美術館。
筆者はどちらも訪れたことがなく、ぜひ行ってみたい美術館です。
モネが幼少期などを過ごし、終の棲家を構えたノルマンディー地方。
その名勝地、エトルタの断崖。
モネのみならず、ユゴーやモーパッサンなど文学者も魅了しました。
筆者の大好きな、モーリス・ルブランの怪盗ルパン「奇巌城」の舞台でもあります。
本書で、プチフランス旅行気分はいかがでしょうか。
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