百年の孤独って?
コロンビアの作家ガブリエル・ガルシア=マルケスによって、1967年に出版された小説です。
ガルシア=マルケスはこの小説で、ノーベル文学賞を受賞していて、世界各国でベストセラーとなりました。
日本では発行部数も少なく希少な伝説の小説となっていましたが、初訳発刊から半世紀を経て、2024年に新潮文庫で再刊され、読書家たちの間で話題となり現在ベストセラー本となっています。
20世紀の偉大な文学をNetflixでドラマシリーズ化!
その、伝説的な偉大な文学を、なんとNetflixで実写ドラマ化するという驚きのニュース!
そして製作総指揮は、ガルシア=マルケスの息子ロドリゴ・ガルシアと、ゴンザロ・ガルシアが務めるという、激アツ展開!
さらに全編スペイン語という、原作の持つ雰囲気を壊さないように最大限配慮された企画で、これは期待できまくり!というドラマなのです。
予告の雰囲気でも作品のクオリティが伝わると思いますので、貼り付けておきますね。
ロドリゴ・ガルシア監督といえば『アルバート氏の人生』という素晴らしい映画を撮られている監督さん。そんな監督が、このドラマ化に当たってのインタビューでこのように語って見えました。
何十年もの間、父は『百年の孤独』の映像化をためらっていました。というのも、時間的な制約のある長編映画化は不可能であり、またスペイン語以外の言語での製作では作品を十分に表現できないと信じていたからです。しかし、現在はシリーズ作品の最盛期です。脚本や監督のレベルも高く、コンテンツも映画のような高品質になり、世界中の視聴者が外国語の作品を受け入れていることを考えると、世界的な規模の視聴者がいるNetflixで本作を映像化するまたとない時期が来ていると思います。
確かに、今はシリーズドラマ最盛期。「ゲーム・オブ・スローンズ」「力の指輪」など、映画顔負けのクオリティ、かつ長尺のエピソード展開で、作品の持つ世界観にどっぷり浸かれるという利点があります。
ではでは、この『百年の孤独』。第1話から見ていきましょう!
第1話『マコンド』ストーリー解説 ※ネタバレあり※
荒れ果てた部屋と、シーツで覆われた血だらけの妊婦の遺体らしき物体、その中の研究室のような部屋で佇む男・・・そして場面は変わり、小説と全く同じ冒頭で物語は始まります。
「長い年月が流れて銃殺隊の前に立つはめになったとき、アウレリャノ・ブエンディア大佐は、父親のお供をして初めて氷というものを見た、あの遠い日の午後を思い出したに違いない。」
そこから小説とは前後しますが、ある村で主人公となるホセ・アルカディオ・ブエンディアとウルスラ・イグアランが結婚式の宴を開いています。
愛し合っている2人でしたが、小さな村では何代にも渡って近親者で婚姻がなされており、この2人も従兄弟同士。
ウルスラの母親は「イグアナのような子供ができる」と不吉な予言をし、ウルスラを不安にさせ金具のついたズボンを履かせて貞節を守らせます。
そんな2人に「鶏の方が女房を喜ばせられる」と冗談をいった友人に、ホセがキレ、その友人を殺害。
その後、亡霊となった友人に2人は悩まされ、ついに「イグアナの子供でも豚の尻尾のある子供でも話せればいい」と覚悟を決め、村を出ることにします。
村を出ることに賛同した何人かの若者たちと一緒に、新天地を求め彷徨うも、期待していた「海」には辿り着けず、ある凍てついた川岸でキャンプをしたある晩、ホセは夢で鏡の壁を巡らした家が立ち並ぶ街マコンドの夢を見ます。
そして、この地に「マコンド」という村を築くことを決めるのでした。
旅の間にイグアナでも豚でもなく、健康な男の子を出産したウルスラと、ホセは幸せに暮らしていましたが、ある日、村にジプシーの団体がやってきます。
ジプシーの長、メルキアデスの持ってきた大きな2つの鉄の棒を地面に走らせると、ありとあらゆる金具がくっついてきます。(磁石ですね)
それに驚いた想像力の優れたホセは「これで金が発掘できるのでは?」とメルキアデスに問いますが、いや、それは無理、と正直に答えるメルキアデス(優しい)。しかしホセは大切な財産である山羊と交換にその磁石を手に入れてしまいました。
怒るウルスラなどお構いなしに、数ヶ月磁石を引き摺り回すも、引っ付くのはガラクタばかり・・・。
ウルスラに2人目の妊娠が発覚したこともあり、磁石を返して山羊を引き取りたいと申し出るホセに、メルキアデスは
「確認できただろ?人生において、経験が全てだ。」と快く承諾します。
さらに、この知識に飢えた友に天体観測の器具や地図を譲り、2人の間には友情が芽生えたのでした。
天体観測に夢中になり、地図の完成のため測量に精を出すホセを、よく思っていなかったウルスラですが、ついに出産の時を迎えます。
奇形を恐れていたウルスラですが、またもや健康な男子アウレリャノを出産。
アウレリャノには未来を予見する不思議な力が備わっており、最初の銃殺シーンへとリンクして1話が終了しました。
感想
小説を先に読みつつ、ドラマを鑑賞し始めました!
ほぼ小説通りの進行ですが、ドラマ的に次にどうなるの?!という演出も見事で引き込まれます。
マコンドの雰囲気を実写で見ることで、また想像力が膨らみました!ホセ役の俳優さんが良いです。どことなく大好きなアダム・ドライバーに似ていて笑
ウルスラ役の女性も素敵です。衣装も、村の雰囲気も、何もかもの美術が、本当に美しい!
2人の息子が成長してからも面白い物語なので、この先が楽しみです!
また2話からのブログもあげていこうと思いますので、ぜひご覧ください!
小説の方もおすすめです!
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