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この一冊『斜陽』没落貴族の陽の翳り

どんなおはなし? 戦後、華族制度廃止により生活の苦しくなった母とかず子は、生家を売り伊豆山荘に引っ越す。 「日本で最後の本当の貴婦人」とかず子の言う、優雅な母は、病気がちになりとこに伏せるようになってしまう。 そんな中、戦争に行っていた弟の...
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この一冊『桜桃』太宰治の傑作短編

どんなおはなし? 子供より親が大事、と思いたい。という、名書き出しで始まる短編小説。 毎日が幼い子供との喧騒的な日々の中で、暗に妻に嫌味を告げられ、飲みに行った・・・という夫婦喧嘩の話。 表面的には中の良い夫婦だが、病気かもしれない長男のこ...
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この一冊「名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語」

以前、本ブログでは、「名画で読み解くイギリス王家 12の物語」をご紹介しました。 そして、前回、「デュ・バリー夫人」の歴史映画をご紹介しています。 ヨーロッパの王朝、特に、フランス王朝に強い関心を持つ筆者ですが、今回、ブルボン王朝 に関連し...
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朝ドラ「虎に翼」で注目!「三淵嘉子と家庭裁判所」

現在、放送中のNHKの2024年度前期の朝ドラ「虎に翼」。筆者も欠かさず観ています。 主人公佐田寅子(さだともこ)(伊藤沙莉)のモデルになった方が、三淵嘉子さんです。 1938(昭和13)年、日本で女性が初めて司法試験に合格し、1940(昭...
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大河ドラマ「光る君へ」で再注目!「枕草子」を読もう!

本ブログでは、これまでに、2024年大河ドラマ「光る君へ」をご紹介しています。 このドラマを機に平安時代への関心が一気に高まっています。そして、主人公、紫式部だけでなく、同時代のライバル、清少納言にも注目が集まっています。 考えてみれば、紫...
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この一冊『気になってる人が男じゃなかった』

どんなおはなし? 音楽の趣味が周りと合わない女子高生ギャルが、行きつけのCDショップの店員に恋をするお話。しかし、その店員とは実は同じクラスの地味な地味な女子高生だったのだ! 全く気が付かないギャルは、クラスメイトとは知らず、かっこよくて音...
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NHK大河ドラマで注目!「眠れないほどおもしろい紫式部日記」

本ブログでは、2024年大河ドラマ「光る君へ」をご紹介しています。 「平安時代」を取り上げたドラマとしては、平安末期の「平家物語」が有名ですが、それ以前の時代を取り上げた「光る君へ」は、とても新鮮です。 主演の吉高由里子さんの熱演もあり、筆...
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この一冊『デッドエンドの思い出』

どんなおはなし? 婚約者に裏切られた私は、叔父さんが経営する「袋小路」という飲食店の2階を間借りし、しばらく過ごすことになる。そこには雇われ店長の西山君がいて、彼と過ごすうちに、また幸せについて考えられるようになっていく・・・ よしもとばな...
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この一冊「暮らしのヒント集」

お正月、ブックオフの古本20%セールに行ってきました!その戦利品をご紹介します。 古本って本当に魅力的ですよね。先日観た映画『丘の上の本屋さん』でこんな印象的なフレーズがありました。 持ち主が変わり、 新たな視線に触れるたび、 本は力を得る...
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この一冊「BRUTUS / 愛って。その答えが見つかる名作映画300」

映画特集を組んだ雑誌は買ってしまいがちなのですが、今月号のBRUTUSは最高の表紙で買わずにはいられませんでした! 映画『スタンド・バイ・ミー』で、両親に愛されない悲しみが爆発してしまうゴーディを、親友のクリスが慰めるシーンです。 『スタン...