子供たちは大丈夫!
どんなおはなし?
レズビアン夫婦のニックとジュールスは、それぞれが精子提供によって産んだ子供たちと幸せな家庭を築いていました。
ある時、息子のレイザーは姉のジョニと共に父親を探そうと試みます。
精子提供バンクから見つかったポールは、お堅い母親と違って、自由に生きるカッコいい男性に映り、2人は彼と仲良くなっていくのですが、このことがきっかけで、段々と家族に亀裂が入っていくのでした・・・
配役がお見事
アネット・ベニングとジュリアン・ムーアという演技派の2人がカップルを演じていて本当に素晴らしいんです。男勝りな面と女性らしい繊細さをうまくミックスして表現していました。
唯一の大人の男、マーク・ラファロ。野性味と優しさと甘さ、そして少しの優柔不断さある男の演技がお見事!この俳優さん、大好きなんですよね〜。レダ・カテブやマチュー・アマルリックと同じ枠というか、イケメンではないのに大人の色気があるというか、そうゆう俳優さんです。
複雑な家庭環境でありながら純粋に育った思春期真っ盛りの子供たちを、ミア・ワシコウスカとジョシュ・ハッチャーソン(どこかで見たことが・・・と思ったらハンガー・ゲームでした!)が演じています。
また、リサ・チョロデンコ監督は、実際に精子提供で出産、育児を体験していて、ドナーである男性と共同で脚本を書き上げているということで、とてもリアリティがありましたね。
ファッション
ゲイ・カップルということで、アネット・ベニングのファッションがなかなか個性的でした!デニムのノースリーブや、ダンガリーのシャツをしっかりジーパンにインしてガッツリとしたベルトなどなど、立ち位置的に一家の大黒柱的なイメージでしょうか。
ミア・ワシコウスカは父親曰く「純粋でスーパースーパーキュート!」な女の子ですが、性に対して拒否反応があり、ファッションも女子っぽくなくて、ボーダーのTシャツとかを着ています。それもまた可愛すぎるのです。
ちなみに、ミアはアイフォンの着信音をコオロギにしていました。(マネしました)
音楽
オープニングがヴァンパイア・ウィークエンド、エンディングがMGMT、またジョニ・ミッチェル(娘の名前はジョニからつけた)などなどの楽曲が使われ音楽ファンも楽しめます。
音楽の趣味が合うと、それだけで気が合う!良い人!って思っちゃいますよね。
この映画の場合、それだけでは済みませんでしたが・・・^^;
ちなみにタイトル「THE KIDS ARE ALL REIGHT」はTHE WHOの楽曲です。
子供たちは大丈夫なのか
うまくいっているように見えた子育てが、少しのきっかけで崩れ落ち、親としての自信を喪失してしまうことは、きっとどんな家庭でもあると思います。
子供との関係に悩み、自我が芽生えて暴走する子供に不安を覚えるでしょう。
でも、キッズ・オールライト!子供たちは大丈夫です。そう思いましょう!
大事なのは、寄り添って見守る姿勢と愛情ですよね。
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