先日、Instagramを見ていたら、パリに移住されたミュージシャンで文筆家の猫沢エミさんの投稿で素敵な文を見かけましたので、シェアいたします!
案ずるより、産むがやすし。
このことわざをこれほど体感する一年もなかった。
食に限らず、移住の全てが案ずるより産むが易しで、やってみたら難なくできたことだらけだった。
私が移住前に怖がっていたことは、苦労した一度目のパリ在住期で消化しきれなかった様々な思いが生んだ、暗い幻のようなものだったと思う。
大きな決断を迫られるとき、体の奥から声が聞こえる。ただし気をつけなくてはいけないのは、その声は、自分のポジティブな心が発する声なのか、ネガティブな心が発する声なのか聞き分けなくてはいけないことだ。
私は移住前の数ヶ月、このネガティブな声が発する間違った妄想に包まれて苦しんだ。
弱い自分が自ら作り出す声を片耳で聞きながら、私はそれを振り払うように黙々と前進し続けた。
そしてもうすぐ1年が経とうとしている。
ふと気づけば、パリでも日本となんら変わらず食事を作り、きちんと食べていた。
大丈夫。
どこに暮らそうが、私の暮らしは私と共にある。
この文章を読んだ時、胸に込み上げるものがあり、涙が出そうになってしまいました。何気ないインスタの文章に、猫沢エミさんという人物の深みを感じました。
誰もがみんな、生きていく上で大きな決断をしなくてはいけない時があります。
大きな波のようにやってくるチャンスに乗りたいけれど、先々の困難を考えると足踏みしてしまう。でも乗ってみると案外すう〜っと乗り越えられたりしてしまう。
挑戦することへの不安を、自分の頭の中でどんどん膨らませて断念してしまうのはもったいないですよね。
私も頭の中で、もくもくもくっと不安の雲を育てるタイプですから、この猫沢エミさんの文にとても勇気をもらいました。
「案ずるより産むが易し」
みなさんにも、この言葉が響きますように。
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