1982年のテレビシリーズに始まり、今なおファンの心を掴んでいるのが、「超時空要塞マクロス 」です。
そして、その一人が他ならぬ筆者です。笑
「マクロス」シリーズといえば、 「メカ」と「三角関係」 と「歌」というキーワードが、お約束です。
「ガンダム」シリーズに代表されるロボットアニメと言われるジャンルでは、より強大な武器が次々と登場しますが、この「マクロス」では、なんと「歌」が武器になります。それもかなり強大で、最終兵器と言っても過言ではありません。（笑）
この設定には、筆者も当時驚かされました。
そんな「マクロス」シリーズで最初に映画化されたのが、今回ご紹介する「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」です。
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか
どんなお話
大宇宙で抗争を続ける巨人族の二大勢力の一方、男の巨人族ゼントラーディとの交戦後、宇宙を航行することになった、地球統合軍の巨大宇宙戦艦マクロスでは、攻撃を避けて避難した多くの民間人が市街地を建設して暮らしています。
ある日、アイドル歌手のリン・ミンメイ(CV：飯島真理)のコンサート中、ゼントラーディから襲撃を受けます。戦いのさなか、可変戦闘機バルキリー隊のパイロット・一条輝(CV：長谷有洋)は、偶然ミンメイを救出しますが、二人は艦内の閉鎖区画に閉じこめられてしまいます。この出会いをきっかけに互いに惹かれていくのでした。その後救出されますが、輝は上官の早瀬未沙(CV：土井美加)から独断行動をとがめられ、ミンメイはマスコミに追われることになります。
芸能生活に疲れたミンメイを元気づけるため、輝は彼女を土星の輪にバルキリーで連れ出しますが、そこで再びゼントラーディの襲撃に遭います。二人を連れ戻しに来ていた未沙らと共に、結局は彼らに捕まってしまいます。
ゼントラーディ人は女の巨人族のメルトランディ人と長きにわたって抗争を続けていて、敵同士である男女が共に暮らしている地球人に驚愕します。輝らはメルトランディの攻撃を受けた隙に逃れますが、輝はミンメイと離れ離れになってしまいます。
その後、輝と未沙は、荒廃した地球にたどり着き、大きなショックを受けます。あちこちを放浪するうち、寂しさを分かち合った二人は互いに愛し合うようになっていきます。
見どころ
本作品は、いわゆる「ロボットアニメ」に属しますが、ご覧になった方は、「恋愛アニメ」ではないかと思われるかもしれません。
それほど輝と未沙とミンメイの三角関係は、ハラハラドキドキの連続です。
でも、輝の優柔不断さが納得いかないという声もあります。
こんな魅力的な女性たちなら輝ならずとも迷ってしまいそうですね。（笑）
それもそのはず、キャラクターデザイン は、あの美樹本晴彦先生が担当されています。
そして、「メカ」ファンの方を満足させるのが、「可変戦闘機バルキリー」ではないでしょうか。
バルキリーは、ファイター（戦闘機）とバトロイド（人型ロボット）、両者の中間形態であるガウォークの3形態に変形する可変戦闘機（ヴァリアブル・ファイター=VF）なのです。
そして、これは、巨人族と戦うためにデザインされたという納得の設定です。
ストーリーも設定も秀逸で、テレビアニメを再構築したものでありながら、テレビ放送の映像をつないだものではなく、全編新作フィルムとして製作されています。そのこだわりこそが、今でも色褪せない魅力となっています。
なお、本作は、1984年の劇場公開から40周年を迎えることを記念して、4Kリマスター化されることになり、なんと、この4Kリマスター版が2025年1月25日から劇場上映されます。
現在、ディズニープラスで見放題配信中です。ラストは、もう鳥肌ものです。ぜひご覧ください。
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