どんなおはなし?
女子プロレスが全盛だった1980年代、ビューティペアやクラッシュ・ギャルズなどアイドル的人気を博した女子プロレスラーの対抗馬として、ヒール役であるダンプ松本率いる極悪同盟も大人気となり、テレビではゴールデン枠で放送されるなど一大ブームを巻き起こしていた。
しかし、本来のダンプ松本=松本香は心優しいプロレス大好きっ子であり、今では血みどろの戦いをして対立している、同期の長与千種とも、かつては大の仲良しだったのだ。
心とは裏腹に反則も辞さないヒール役に徹して大成功を収めるダンプだったが、家族にも嫌われ、かつての親友にも疎まれ、孤独になっていく。
本当にプロレスが大好きだった頃、自分のやりたかったプロレスとはいったい何だったのか・・・
そしてダンプはある決断を下す・・・
豪華スタッフ・キャスト陣
監督は『孤狼の血』の白石和彌監督。アウトローを描いた作品を得意とされている監督さんだけに、極悪同盟の反則行為は目を逸らすほど怖かったです><
企画・脚本は超売れっ子作家の鈴木おさむ。
主役のダンプ松本には、ゆりやんレトリィバー。体を張っていて、かわいいゆりやんからは想像もできないくらい凶悪なダンプさんを演じていました。ゆりやんはダンプを演じていて、会場で沸き起こる「帰れ!」コールを目の当たりにして、震え、泣きそうになったと言います。当時のダンプ松本が抱えていた葛藤を身をもって感じ、改めて役に入り込めたようです。
そしてクラッシュ・ギャルズの二人、長与千種を唐田えりかさん。東出くんとのスキャンダルがあり、芸能界からあまり見なくなった彼女ですが、今回本当に見事に復活!といって良いんじゃないでしょうか。気迫がすごかったです。
ライオネス飛鳥役の剛力彩芽さんも、カッコ良かったです。飛鳥の髪型って、今見たら相当ダサくなってしまいそうなのに、剛力彩芽さんだと、なんであんなにオシャレに見えるんでしょうか・・・。当時のファッションと相まって、かえってオシャレに見えてしまうから不思議です。これからもっと見ていきたい女優さんです。
極悪女王は
当時、今ではコンプライアンスに引っかかりまくりな試合映像をテレビのゴールデンで放送していた事実に驚きます!
しかし、最後の胸熱展開には思わず泣いてしましました。
それぞれの女優が、何かを吹っ切ろうと取り組んでいる姿勢と、女子プロレスラーたちの必死な姿とがリンクして見応えのあるドラマに仕上がっていました。
ドラマ『極悪女王』はNetflixにて配信中です!
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