宇野亞喜良展/刈谷市美術館
日本を代表するイラストレーター、グラフィックデザイナーとして活躍し続ける宇野亞喜良(うのあきら/1934-)。1960年代の日本において、「イラストレーション」「イラストレーター」という言葉を広め、時代を牽引してきたレジェンドでありながら、常に進化し続けています。その創作は、イラストレーション、ポスター、絵本、書籍、アニメーション映画、絵画、舞台美術など多岐におよび、1950年代初めのデビュー以来、活動の範囲は限りなく広がっています。
本展は、宇野亞喜良の初期から最新作までの全仕事を網羅する、過去最大規模の展覧会です。1950年代の企業広告をはじめ、1960年代のアングラ演劇ポスターや絵本・児童書、近年の俳句と少女をテーマとした絵画など、多彩で貴重な原画や資料等を紹介します。“魅惑のサウスポー”から生み出される、時代を超越した宇野亞喜良の華麗で耽美な創作世界に迫ります。
宇野亞喜良さんといえば、独特の耽美な少女のイラストが印象的ですよね。
90歳とは思えないハイセンスなイラストは、本の挿絵だけでなく、広告やパッケージ、椎名林檎など有名アーティストのCDジャケットなどと幅広く、タッチも様々です。
この機会にぜひ宇野亞喜良ワールドに触れてみたいと思います。
安野光雅展 イマジネーション・ワンダーランド/ 稲沢市荻須美術館
「虹」『空想の繪本』より 1999年
42歳の時に文章のない絵本『ふしぎなえ』を刊行し、絵本作家としてデビューして以来、『ABCの本 へそまがりのアルファベット』『空想工房の絵本』『旅の絵本』シリーズなど次々とベストセラーを発表し続け、小さなノーベル賞とも称される国際アンデルセン賞画家賞をはじめ、歴史ある国際的な絵本賞の数々を受賞した絵本作家、安野光雅(1926-2020)の原画展を開催します。安野はその子どものような好奇心と探求心、尽きせぬ空想力、そして類まれな画力によって、科学や数学、古典文学、音楽など、さまざまなジャンルにまたがるおよそ150冊もの絵本を生涯にわたって手がけました。それらは多くの子どもたちを楽しませると同時に、大人も一緒に夢中になれる、唯一無二の魅力に溢れています。
本展では、安野の生まれ故郷に2001年に開館した津和野町立安野光雅美術館のコレクションから、「風景」と「物語」をテーマに作品を展覧します。旅する画家とも称される安野の代表作『旅の絵本Ⅱ(改訂版)』をはじめ、軽やかな淡彩スケッチによる『フランスの道』、誰もが知る『シンデレラ』や『昔咄きりがみ桃太郎』など、時代を超えて読み継がれる作品原画の数々は、その計り知れない空想(イマジネーション)によって、驚きや感動を与えてくれる場所(ワンダーランド)へと、鑑賞者を誘います。
また、各場面に描きこまれた精緻な、しかしユーモアと創意工夫のあふれる風景を、常設展の荻須高徳作品をあわせてご覧いただくことで、両者の作品の新たな側面、風景画の魅力を改めて発見することができるはずです。ぜひご覧ください。 HPより引用
4年前に亡くなられた絵本作家の安野光雅さん。数学や化学の要素も取り入れた絵本や旅の絵本などなど、美しい線描の風景画が特徴のイラストの数々は隅々まで見ていたくなるほど魅力的。
ぜひとも生で見てみたい、作家さんです。
生誕130年武井武雄展~幻想の世界へようこそ~ / 一宮市三岸節子記念美術館
「童画」という言葉を生み出し、今に続く児童文化の礎を築いた芸術家・武井武雄(1894-1983)。東京美術学校(現・東京藝術大学) で黒田清輝、藤島武二に師事し油彩画を学んだのち、絵本雑誌『コドモノクニ』に企画段階から加わり、手がけた創刊号の表紙絵と題字デザインの斬新性と芸術性に、多くの人が驚嘆しました。当時の子ども向け雑誌に掲載される絵が、附属物として片手間に描かれていると感じた武井は、「こどもには本物の芸術を与えなければならない」と童画家として歩むことを決意し、こどもの心に触れる絵の創造を目指し、表現の可能性を探求し続けて独自の創作世界を開拓していきました。
生誕130年を記念して開催する本展では、武井の故郷・長野県岡谷市のイルフ童画館ご協力のもと、豊かな幻想世界を通じて子どもたちに夢を与える[童画]、銅版画や木版画など多様な技法で制作された[版画]、装丁・ 函 (はこ)・本文・絵で構成される総合芸術で「本の宝石」とも称される[刊本作品]を軸に、原画類やデザインの仕事など、多岐にわたる武井の幻想にあふれる世界をご紹介します。
全然知らない作家さんでしたが、荻須美術館の安野光雅展との相互作用で、20%引きになるそうで(詳しくはHPをご覧ください)合わせて見られてみてはいかがでしょうか。私も興味を持ち、H Pを見たらとても素敵な絵だったのでぜひ見てみたい展示だと思いました!とてもレトロで少し変わっていて、優しいデザインのイラストに癒されそうです。
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