今回は、世界史のなかでも、類まれな「ジャンヌ・ダルク」について著わした書籍をご紹介します。
「少女は、なぜフランスを救えたのか ジャンヌ・ダルクのオルレアン解放 池上 俊一著 NHK出版 以下本書といいます」です。
ジャンヌ・ダルクとは
ジャンヌ・ダルクは、現在のフランス東部に、農夫の娘として生まれます。百年戦争の最中、神の啓示を受けたとしてフランス軍に従軍すると、フランス軍は、形成を逆転して、イギリス軍の包囲からオルレアンの街を解放します。そして、のちのフランス王シャルル7世の戴冠を成功させます。
しかし、その後ジャンヌは捕虜となり、身代金と引き換えにイギリスへ引き渡されます。そして、異端の判決を受けたジャンヌは、19歳で火刑に処せられて、その生涯を終えます。
死去してから25年後に、ローマ教皇の命でジャンヌの復権裁判が行われた結果、ジャンヌの無実と殉教が宣言されます。その後、フランスの守護聖人の一人となっています。
本書の特徴
百年戦争のさなかに現れた一人の少女。彼女は、たった2年でフランスの運命を変えた。
誰もが一度は耳にしたことがある「歴史的事件」と、誰もが疑問を抱く一つの「問い」を軸に、各国史の第一人者が過去と現在をつないで未来を見通す新シリーズ! 第1回配本。 百年戦争を勝利へと導いたジャンヌ・ダルク。権力者でもない、普通の農家の一人の娘が、なぜ「救国の英雄」となり、その後、火刑に処されたのか。巫女から魔女へ、魔女から聖女へ――。フランス国家統合の象徴となった奇跡を見る。
NHK出版の本書の紹介ページ
ジャンヌ・ダルクはこれまで、様々な文学作品となり、舞台になり、映画も制作されています。
これは、「ジャンヌ・ダルク」の生涯は、神話ではなく、紛れもない歴史的事実であるということで、人々の彼女についての関心がいまだに高いことの現れだと思います。
本書で、ジャンヌ・ダルクの生涯を振り返ってみませんか。何か新たな気づきが生まれるかもしれません。
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