人との出会いが新たな風を運んでくる
どんなおはなし?
個人経営で存続が危ういヴェルヌローズ園。
父の亡き後、このバラ園を切り盛りする一人娘のエヴは、大手のラマルゼル社からの買収を逃れるためにも、新種のバラを生み出し、コンクールで優勝しなければなりません。
そんな中、経営難のため、賃金の低い職業訓練生3人を雇います。
初めは噛み合わないエヴと3人ですが、次第に心打ち解け、一丸となって新種のバラを育てるのですが・・・
既視感あるストーリー
ストーリー的にはよくある展開で、「フラワーショウ」「5月の花嫁学校」「パリの調香師」なんかと雰囲気が似ています。
でも、それは言うなれば、安心して見ていられる面白さ、ということです。
特に、訓練生の1人に調香師の才能が!というシーンは「パリの調香師」の既視感が凄かったです笑 でもそーゆうの嫌いじゃないです^^
フランスのコメディ要素ありのハートウォーミングドラマとでもいうジャンル、結構好きです。
キャストとファッション
主人公は「大統領の料理人」のカトリーヌ・フロ。安心できる存在感です。
そして誰よりも目を引く、イケメン!メラン・オメルタ。知らなかったのでググってみましたら、フランスのインディース系ラッパーとのこと。この人は、今後出てくるような気がします。主要人物は決して多くなく、その辺りもわかりやすい作品となっている要因です。
フランス映画はファッションも見どころの一つ。主人公エヴは年相応の上品なコーディネートでよかったです。着物風ガウンも似合ってましたし、パイプをふかす、というのも渋い笑
エヴの右腕のヴェラの少しクラシックなファッションも好きでした!髪型もクラシックなきっちり三つ編み。訓練生のつなぎもかわいかったです。
バラがとにかく綺麗
いろいろな種類のバラが出てきて見ているだけで香りがしそうで美しいです。映画では、薔薇の交配の仕方の説明もあったり、とても興味深いんですよね。私も訓練生となってここで働きたいなって思っちゃいました。
我が家の近くにはバラが見れる公園が何箇所かあって、凝った名前のつけられた薔薇を見ていると大事に育てられたんだろうなと思います。
そんな、「交配するだけじゃなく、大事なのはそこから育てるということ」がこの映画でも主題になっていますよね。
そして人と人との交わりも、新しい風を運んでくるということ。
とても爽やかな映画でした。
この映画を見ると、
1、バラを見に行きたくなる
2、バラを育てなくなる
3、メラン・オメルタって誰?と調べたくなる
こと間違いなしです!
コメント