どんなおはなし?
パンクの女王と呼ばれたヴィヴィアン・ウエストウッドの半生を、インタビュー映像を交えながら見せるドキュメンタリー。
ブランドヒストリー
ヴィヴィアンといえばパンクでゴージャスなハイブランドというイメージですが、小さなお店から歴史は始まりました。
ヴィヴィアンが当時付き合っていたマルコム・マクラーレンが、自身のレコード店の常連客を集めてバンド『セックス・ピストルズ』を作ります。
その衣装をヴィヴィアンがデザインし、パンクムーブメントに乗って、ヴィヴィアンも有名になりました。
『ワールド・エンド』という小さなショップで、ヴィヴィアンはパンクな服を作り、ショーにも参加するようになりますが、奇抜なパンクルックは中々受け入れられず、当時は馬鹿にされるようなことも・・・。
紆余曲折ありながらも、ヴィヴィアンは英国のデザイナー・オブ・ザ・イヤーに2回も選ばれる国民的デザイナーとなりました。
今や、世界的にヴィヴィアンのショップがありますが、彼女自身は大きくなったブランドに「目が行き届かない」と危惧しています。
ヴィヴィアンという人
デザイナーであると当時に、社会活動家でもあるヴィヴィアン。このドキュメンタリーの中でも地球温暖化について、ショーの準備そっちのけで活動し、夫のアンドレアスが怒っていました笑
夫のアンドレアスは、ヴィヴィアンより25歳年下で、ヴィヴィアンの息子は彼についてインタビューで
「初めはアンドレアスのことはよく思っていなかったが、歳をとった母にいつも優しく寄り添って、健康面や仕事において尽くしてくれているので、とても安心している。」
と語っています。
元ヴォーグの編集長は彼女のことを
「若くないのに、流行を着こなし、それに違和感のない唯一の人」と語っていましたが、とにかく毎日おしゃれに過ごしています。
そんな着こなし、思いつかない・・・というファッションをしていても、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」という人物が確立していて、まるで洋服がヴィヴィアンに合わせているかのように着こなしてしまいす。
歯に衣着せぬ物言いで、好きに自由に「なんでもすぐに行動」してきたヴィヴィアン。
奇抜なことをするのに、どこか英国らしい気品やエレガンスを醸し出す。
唯一無二な「パンクの女王」は去年2022年12月に亡くなりました。
ご冥福をお祈りします。
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