先日ブログに書いた「ゼルダ すべての始まり」で、無性にフィッツジェラルドが読みたくなりました!
「グレート・ギャッツビー」について
「グレート・ギャッツビー」はF・スコット・フィッツジェラルドの長編小説で、何度か映画化もされています。有名なのはロバート・レッドフォードとミア・ファロー共演の作品。そしてレオナルド・ディカプリオとキャリー・マリガンの作品。どちらも風味は違いますが、素晴らしい作品でした。
どんなおはなし?
主人公ギャッツビーが、他の男性と結婚してしまった最愛の人デイジーを取り戻すために、大富豪にまで上り詰め、デイジーと寄りを戻す算段を立てる経緯を、共通の知り合いであるニックの目線から語られる物語。
時代は1920年代のアメリカで、ジャズエイジ真っ只中なカルチャー描写も見逃せません。
ギャッツビー最愛の人デイジーは、フィッツジェラルドの妻ゼルダがモデルと言われていて、愛らしくも人任せなこの女性像はとても魅力的でした。
フィッツジェラルドについて
フィッツジェラルドは兵役中に書き上げた「楽園の向こう側」で鮮烈デビュー。時代の寵児となります。美しく奔放な妻ゼルダは文芸界隈でも人気者で、彼女との結婚生活は絢爛豪華でよくニュースにも登りました。
しかし浪費の末、家計は破綻。作品も生活費を稼ぐための短編が多く、長編は数えるほどでした。
現在では20世紀のアメリカ文学を代表する小説家の1人として名を残しています。
翻訳家を変えて読む
この本を読もうと本屋さんで購入したのは野崎孝さんの翻訳でした。野崎さんは「ライ麦畑でつかまえて」の名翻訳で知られており、特に会話の翻訳は映画を思わせるような、映像が浮かんでくるようなエネルギーを感じる翻訳をされる方だなと思いました。
一方、村上春樹さんも翻訳されていて、こちらは中古で購入しました。
村上春樹さんは、もう小説家として超一流ですので読みやすいのはもちろん、村上春樹みが感じられる翻訳文です。文学として美しい翻訳でした。カポーティの作品「ティファニーで朝食を」の翻訳も大好きです。
この名作を、ぜひ翻訳家を変えて楽しんでみてください!
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