ゴジラ復活
今年(2023年)、ゴジラ映画が復活します。
ゴジラ-1.0 (ゴジラ マイナスワン)2023年11月3日公開予定。
これを祝して、今回は、ゴジラファンの筆者が、かつての平成シリーズのゴジラ映画からお気に入りをご紹介いたします。
ゴジラは、もちろん、架空の怪獣です。子どものころは映画館で街を破壊しつくすゴジラを見終わったあと、現実にゴジラがいなくて良かったと思ったものですが、最近の自然災害は、甚大な被害をもたらすことが多くて、台風にしても、地震にしても、まさにゴジラ級の災害とも言えます。
そして、初代ゴジラ公開当時から、核の脅威は言われ続けていますが、昨年からのウクライナ侵攻に至って、現実に核の脅威にさらされているとも言えます。
こうした中で、あらためてゴジラ映画を見てみると、平和と地球環境について考えさせられます。
平成ゴジラシリーズとは
1975年(昭和50年)3月15日公開の 「メカゴジラの逆襲」(昭和ゴジラシリーズ)を最後に、ゴジラ映画はしばらくの休止期間がありました。
そして、ゴジラ映画は、1984年(昭和59年)12月15日公開の第16作「ゴジラ」で、復活します。それから、1995年(平成7年)12月9日公開の第22作「ゴジラvsデストロイア」までが、「平成ゴジラシリーズ」と呼ばれています。
「VSシリーズ」とも言われ、第16作以外は、タイトルに「VS」が付いています。
圧倒的な存在感で登場し、街を破壊しつくす、人類の敵ゴジラのイメージが復活したシリーズとも言えます。
初代ゴジラは、まさにこのような存在でしたが、昭和シリーズでは、徐々に子ども向けの演出が強まり、人類の味方のようなイメージになっていました。
原点回帰した意味では、大人のためのゴジラ復活といったところでしょうか。(笑)
今回ご紹介するのは、「ゴジラVSデストロイア」です。
ゴジラvsデストロイア
どんなお話
スペースゴジラとの戦いから1年後、バース島が消滅して、ゴジラとリトルゴジラが姿を消します。
その1ヶ月後、突如、香港に全身を燃えるように発光させたゴジラ(バーニングゴジラ)が出現します。そして、赤い熱線を吐いて香港の街を破壊します。
バース島の消滅は、その地下にあった高純度の天然ウランの影響で、体内の炉心の核エネルギー反応が不安定になったゴジラは、いつ核爆発を起こしてもおかしくない状態となっていたのです。
そのころ、東京湾岸では、トンネルの工事現場で工事用パイプが溶解するトラブルが相次いで発生します。
かつてオキシジェン・デストロイヤーを使用して初代ゴジラを倒したとき、海底で眠っていた古生代の微小生命体が無酸素環境下で復活し、こちらも異常な進化を遂げて恐るべき生物、「デストロイア」となっていたのです。デストロイアは巨大化し、街を破壊していきます。
しかし、再び、日本に現れたメルトダウン寸前のゴジラを止めるのは、デストロイアしかいません。
行方不明となっていたリトルゴジラが、やはり天然ウランの影響で巨大化し、「ゴジラジュニア」となっていたのを発見し、ゴジラとデストロイアを戦わせるため、ゴジラジュニアをおとりにしてゴジラをおびき寄せる作戦が開始されます。
みどころ
ゴジラの死を描いた作品として公開され、平成ゴジラシリーズの完結編となります。
本作品では、初代ゴジラへのオマージュが随所に見られます。
ゴジラを倒したオキシジェン・デストロイヤーの語り部として山根恵美子(河内桃子)が再登場して、その姪と甥、山根ゆかり(石野陽子)、健吉(林泰文)姉弟が大活躍します。
回想シーンでも初代の映像が使用されていましたし、タイトルコールにも初代のメインタイトルを引用するなどの演出がみられます。
なんといっても、ゴジラの体内炉心の温度が急上昇して、メルトダウン寸前の状態となっていく設定は、リアル感があり、その様子は、とっても迫力がありました。
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