祝アカデミー賞!NHK プロフェッショナル 仕事の流儀「ジブリと宮﨑駿の2399日」を見返しました!

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ひなぎくのほぼ日記

先日、第96回米アカデミー賞が発表されました。

宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞に選ばれました。日本映画としては2003年の「千と千尋の神隠し」以来、21年ぶり2度目の長編アニメーション賞受賞となります。

それを祝して、昨年12月、NHK総合で放送された「ジブリと宮﨑駿の2399日」をご紹介いたします。

「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「紅の豚」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」「風立ちぬ」などを世に送り出してきたスタジオジブリの映画監督・宮﨑駿(82)はいかにして新作「君たちはどう生きるか」を作り上げたのか。創作の舞台裏で繰り広げられていた物語。2399日にわたる記録。

NHKのWebサイト

番組では、書生として通うことを条件に取材が許された番組ディレクターが、宮崎駿監督に密着取材。

この映画は、盟友「高畑勲監督」からの解放でした。

この番組では、宮崎駿監督(監督)が引退を撤回してまで取り組んだ映画の製作開始で始まりますが、その矢先、高畑勲監督の死が伝えられ、次第に監督が大きく変化していく様子が記録されています。

監督の作品は、実体験に基づくものが多いとされます。映画「となりのトトロ」のさつきは、病弱な母持ち、遠慮がちな少年時代の監督そのものだそうです。

そんな監督を変えたのは、5つ年上の先輩である、高畑勲監督でした。

初めて一緒に取り組んだ作品、「太陽の王子 ホルスの大冒険」では、高畑さんの無理な要求にも必死でくらいついたそうです。

高畑さんの影響は大きく、ジブリの鈴木プロデューサー(鈴木P)によれば、筆跡まで真似するようになったといいます。

そんな二人が、取り組んだ作品が、あの「アルプスの少女ハイジ」だったのです。

この作品は大成功をおさめますが、続く、「母を訪ねて三千里」で、二人は反発するようになり、

ついに、監督は高畑さんの元を離れて独立します。そこで取り組んだのが、「未来少年コナン」です。

張り切って製作が始まりますが、途中で監督は体を壊し、絵コンテが続けられなくなってしまいます。

そこへ救いの手を差し伸べたのが、他ならぬ高畑さんだったのです。

再び、監督は高畑さんの元に戻りますが、そこで重用されたのが、「耳をすませば」で有名な近藤喜文さんだったそうです。激しい嫉妬にかられる監督。

そこに現れたのが、監督いわく「サギ男」こと鈴木Pだったのです。

勧められるまま取り組んだ漫画が、「風の谷のナウシカ」でした。

この作品は、後に映画化されることになり、監督が、プロデューサーを依頼したのが、高畑さんでした。
監督によれば、監督が作品を好き勝手するのをただ眺めるのが、プロデューサーなので、仕返しのつもりだったとのことです。

でも高畑さんのナウシカの評価は30点。監督は怒り狂ったそうです。高畑さんにしてみれば、もっと良い作品が作れるとの激励のつもりだったそうですが。

でも、ナウシカの感動のラストシーンは高畑さんのアイデアだそうです。

超えるべき存在、高畑さん。
「君たちはどう生きるか」では、高畑さんは大叔父として登場します。

そして、監督は旅に出ます。・・真人として
ジブリのスタジオのような塔の中には、大叔父(高畑さん)。

会いに行きますが、やっぱり、一人ではこわい・・それでサギ男(鈴木P)を道連れに・・

そして、社員旅行での出来事。
目覚めると監督の部屋には持ってきた覚えのない麦焼酎のびんがあったそうです。

これはある領域に入る際の予兆だそう。

絵コンテ創作に集中する監督。

そして、脳みそのふたが開きます。

しかし、全部やり直し・・
高畑さんに会えないまま時間が過ぎていきます。いつしか監督の居場所に御幣が飾られます。まるで祀られているみたいです。(笑)

でも、やり直し、やり直し・・

まさに乙事主(鈴木P)。

おおみそか・・
消しゴムを探し出す・・いっそう映画の世界にのめり込んでいく監督。
8カ月たっても高畑さんの影におびえる日々です。

そういえば、ナウシカのエンディングもトトロの始まりも、みんな高畑さんのアイデアでした。
つきまとう高畑さんの影・・
その支配から逃れられない。
生きることはつらい。それでも生きたい。作品を作りたい・・

高畑さんの死から1年、ようやく絵コンテ完成。

「やっとパクさん(高畑さん)を葬った。」(監督)

大叔父と真人が会うシーンでは、大叔父が最後の頼み事をします。

「私の仕事を継いでほしい・・」

しかし、真人(監督)は拒みます。

そして、大叔父は力を失い力つきます・・

監督からの高畑さんへの「さようなら」・・
映画の中での決別だったのです。

しかし、その代償は少なくありませんでした。監督は糸が切れたかのようになってしまいます。

それでも、大丈夫・・なんとかなる(監督)

2022年9月。
そこには、米津玄師さんの曲を聴く監督の姿がありました。主題歌「地球儀」です。

それから、アフレコに立ち会う監督。もう完成間近です。

2022年12月。
大叔父のアフレコに立ち会う監督。

最後のセリフ「自分の時に戻れ」・・監督は、OK出すまで何度も繰り返しを要求します。

火野さんたいへん(;’∀’)

「この世に戻ってくるのはめんどくさい。」(宮崎駿)

素晴らしい番組でした。感動しすぎて内容を追うことしか出来ませんでした。(;’∀’)

改めてアカデミー賞授賞おめでとうございます!

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