MOHOシネマズ『桐島、部活やめるってよ』桐島が出ないまま物語は進む

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どんなおはなし?

学園のカースト上位グループの中でも一目置かれている男子、桐島

バレーボール部のキャプテンで県選選抜にも選ばれ、人望もあり、彼女は学園一の美女。

そんな桐島が部活を辞めるらしい!!

噂だけが飛び交い、渦中の桐島は全く姿を見せません。

一方、スクールカースト下位の映画研究部員の藤田は冷たい視線を投げかけられながらも、自作「生徒会オブ・ザ・デッド」という自主映画を仲間と撮り続けています。

姿を表さない桐島を中心に、学園のさまざまなカーストの生徒同士が交錯していく学園ドラマです。

原作は朝井リョウの小説から

原作は朝井リョウのデビュー作で2009年に小説すばる新人賞を受賞しています。

また日本アカデミー賞でも最優秀作品賞をはじめ、数々の受賞を果たしました。

魅力的な俳優さんがいっぱい

この映画ではブレイク前の新人俳優さんがたくさん出演していました!

(この頃の東出くんはめちゃくちゃカッコよかった・・・)

橋本愛東出昌大が新人賞を受賞していましたが、私が特に目を引いたのは松岡茉優ちゃんです。

スクールカーストトップの女子の横にいるタイプの、ちょっと派手目で中身ない系の女子役がもうほんとリアリティあって素晴らしい演技だったんです!

私的には松岡茉優ちゃんに賞をあげたかったです。

神木隆之介くんと同じく、映画部の前田朋哉くんもよかったです。

リアルなスクールカーストを描く

この映画の何がすごいって、桐島が全く出ていないのに常に中心にいることです。

桐島が部活やめた・・・というこの一つの水滴で波紋が広がるように、周りの人物像の立ち位置や性格、抱えている悩みなんかが見事に描かれていて、それがとってもリアルで胸が苦しくなるような郷愁があるんです。

この原作もすごいですが、映画も見事で、監督の吉田大八さんは日本アカデミーで監督賞も受賞されています。

他にも「パーマネント野ばら」「紙の月」「羊の木」「騙し絵の牙」など良作を撮られています。

この映画はみずみずしく青春の爽やかさも胸の苦しさも感じる素晴らしい作品ですた。

そしてエンディングの高橋優さんの「陽はまた昇る」も歌詞が映画と合っていてすごく良かったので貼っておきますね。

選ばれし才能もお金も地位も名誉も

持っていたっていなくたって同じ空の下

愛しき人よほら見渡してみて

尊い今という時を

陽はまたのぼるさ

移ろい行く人の世をさんざめく時代を

憂いて受け入れて次はどこへ行く

愛しき人よどうか君に幸あれ

たとえ明日を見失っても明けぬ夜はないさ

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