どんなおはなし?
舞妓になるため、青森の田舎から京都祇園の屋形『朔』にやってきたキヨとすみれ。
お稽古をするうち、100年に一度の逸材と期待されるすみれとは裏腹に、キヨは舞妓には向いていないと言われてしまう。
ある日、屋形で舞妓さん達のご飯を作っているまかないさんが体調を崩し、キヨが親子丼を作ることに。
その味と台所での振る舞いで、屋形のおかあさんは「キヨを生かせる場所」だと気づきまかないさんの仕事を提案する。
そしてそれはまさに、キヨの天職であった。
原作も素晴らしい
原作は少年サンデーで連載中の小山愛子先生による『舞妓さんちのまかないさん』。
2019年には小学館漫画賞も受賞している名作です。
まかないさんを主役にすることで、舞妓さんたちの日常の可愛さや苦悩を舞台裏から見ているような漫画で、毎回登場するキヨの美味しそうな「良い意味で普通」と称される料理の数々が本当に美味しそうに描かれています。
是枝監督が贅沢に好みの俳優を集めたドラマ
その、売上270万部というベストセラー漫画を、是枝裕和監督の総演出・監督・脚本を手がけたNetflixドラマ・・・ということで、気合の入れようが違います。
まあ、まずスタッフが豪華!!!
企画には『告白』『悪人』『君の名は。』の川村元気さん。
撮影は『万引き家族』の近藤龍人さん。
フードスタイリストは、『かもめ食堂』の飯島奈美さん。
音楽は『海街diary』の菅野ようこさん。
などなど、錚々たるスタッフが集結しているんです。
さらに、俳優に関しては、監督、好きな俳優集めまくりましたね?と言わんばかりの豪華さ!
主役キヨは森七菜ちゃん。「まるでお多福さんのようやなあ」と言われる和み系のキヨちゃんぴったりでした!
100年に1人の逸材とされるすみれは、出口夏希ちゃん。是枝監督の映画にピッタリの清純派美少女。
屋形のお姉さん方に、橋本愛、松岡茉優、福地桃子、南琴奈。。。美少女軍団です。
そして屋形のお母さんに松坂慶子と常磐貴子。その娘の蒔田彩珠。
さらにリリー・フランキーや井浦新、三谷幸喜まで出演。
とにかく隅から隅まで渋くて新鮮でセンスの良いキャスティングでした。
私の推しは常磐貴子さん演じる梓さんで、しっかりしていそうなのに天然なところがツボにハマる最高のキャラでした!
旅立つ方と見送る方
作中、キヨとすみれの幼馴染の健太が、すみれが舞妓になってみんながお祝いムードの中「キヨはそれでええんかなあ?」と、キヨの祖母に問うシーンがあります。
「ええんだよ。キヨはそっちの子や。人には旅立つ方と見送る方がある。」と祖母は言いました。この祖母もまた、いつも温かい料理を作ってキヨたちを見送る側で、でもとても満足そうです。
このドラマを見ていて、そうか「見送る幸せ」というのもあるんだなと感じました。
なかなか深いセリフにたまにハッとさせられるドラマです。
そして、京都祇園の雰囲気もたっぷり味わえますので、ぜひご覧ください!
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