どんなおはなし?
天才シェフスローヴィク(レイフ・ファインズ)が腕を振るう孤島の極上レストラン「ホーソン」に招待されたセレブ12人。
1人1250ドルという高級なフルコースに招待されたのは、有名俳優や料理評論家、悪徳実業家、お金を浪費する老夫婦など。その顔ぶれに混じって、美食家の男(ニコラス・ホルト)に急遽誘われたマーゴ(アニャ・テイラー=ジョイ)。
「君だけ場違いだな・・・予定していた女性ではない・・・」
シェフに冷ややかな目で見られるマーゴだが、彼女はいち早くこのレストランの違和感に気がつく。
そこで繰り広げられるコース料理は、まさしくシャフの人生をかけた究極のメニューだったのだ。
豪華俳優たちが集う異色レストラン
まあ、まずレイフ・ファインズ演じるシェフが怖すぎます!レイフ・ファインズといえばヴォルデモードでとにかく怖すぎる演技を見せていますが、こちらも完全に狂っています。ただ、時折見せる料理への未練みたいなものが哀愁があって、彼らしい演技でした。
そして、そんなヤバいシェフと真っ向から対決する女性客がアニャ・テイラー=ジョイ!もう大人気の引っ張りだこの彼女ですが、この映画も本当に美しいです。切り抜け方もよかったですよね。
その恋人?連れ?本当に連れてくるはずだった女性の代わりにマーゴを連れてきた男がニコラス・ホルト。大のスローヴィクシェフのファンで、今回ヤバい食事になるとわかっていてマーゴを連れてきた、美食以外は関心がない男。さすが、うまかったです。
あと俳優役でジョン・レグイザモも出ていました。
老夫婦役のジュディス・ライトがラストにかけて謎の存在感を醸し出していて、なんかかっこよかったです。
失われた情熱
スローヴィクは有名になるにつれ、何のために料理をしているのか見失っていたのでしょうか。
かつては小さなレストランで、お客様に料理を食べてもらって喜んでもらうのが楽しかった・・・そんな思いの中、訪れたマーゴ。普段相手にしている富豪や美食家とは違い、普通の庶民に久しぶりに出会ったスローヴィクはほんの少し料理の楽しさを思い出したようでもありました。
しかし、彼の覚悟のメニューは続いていきます・・・
まるでアガサ・クリスティの密室劇のような、そしてブラックユーモアも併せ持って、良い意味で気味が悪い映画でした。
ツダケン(津田健次郎)さんがナレーションしているこの予告がかっこいいので貼っておきますね!
コメント