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映画ファッション

アラン・ドロンが美しい。都会へ移住した兄弟たちの行く末

どんなおはなし?

ルキノ・ヴィスコンティ監督の1960年のモノクロ映画。イタリア南部から都会のミラノへ移住した一家の男子5人兄弟の人生をそれぞれ切り取った映画。

5人とも母親思いの善人だけど、次男のシモーネだけが都会の毒気にやられ、妖艶な女性のために身を滅ぼしてゆく。三男のロッコ(アランドロン)は心優しい聖人と言われていて、シモーネの傍若無人ぶりも許していたが、その優しさが結果、大変な事件を巻き起こす。

美形揃いの5人兄弟!

三男ロッコ役のアラン・ドロンが際立って美しいのは否めませんが、長男ヴィンチェンツオは長身のイケメン。頼れる存在だが、結婚後は問題を避けるように。問題の次男シモーネは根は善人だけど俗世の誘惑に弱いタイプ。落ちぶれた演技が凄みあり、現代のラッセル・クロウ感あった。四男チーロは夜学に通った後アルファロメオに務める唯一の定職者で家族支えるしっかり者で濃いめのイケメン。五男のルーカはみんなのアイドル。兄さんたちのために奔走する良い子。見応えある美形兄弟必見です!

古き良き庶民のイタリアファッション

60年代なんでしょうか?もう少し古いかもしれませんが、ファッションが素敵です。いかにもイタリアらしいカチッとしたオーバーコート。女性はウエストがシェイプされたラインのワンピースやコート。兄弟を魅了するナディアの初登場のワンピースも可愛かったです。男によってファッションを変えるナディア。荒んでいるときは肌の露出多めの小悪魔感たっぷりワンピース。ロッコと付き合うと厚手コートに身を包み、才女風のコーディネートとなる。

やはりアラン・ドロン

この映画は25歳の時という事で、美青年まっさかり。最初から目を奪う、美形っぷり。1人だけ明らかに格が違う。神の与えたもうた美しさ。スクリーンでもバンバンアップになり、これでもかと見せてくれるのは、最近では「デューン」でのティモシー・シャラメの映し方を彷彿とさせた。バンパイア役とか見たい。似合う絶対!

ロッコの名言

荒んだナディアが、人生が不安すぎると本音をもらしたとき、アラン・ドロン演じるロッコは

「なぜそんなに不安なの?人生なんて考え方次第だよ。心配するだけ損だ。」

と慰めます。そこからナディアはまじめになって、ロッコを愛するように…どんなに貧しくても、家族に翻弄されても、動じずに問題を受け入れて前向きに進むロッコ。優しくて器が大きくてカッコよかった。私も、人生何が起こっても動じず受け止めるだけのロッコ的な精神が欲しい。

177分という長い映画に、5人兄弟の若き日の輝きと葛藤が詰まっていました。

ラストは映画史に残る名シーンでしたね。

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