機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

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アニメ

幸運にも公開初日に鑑賞できました。ただし、いつもの映画館では上映がなかったので、クルマで片道1時間かかる映画館まで遠征しました(笑)

このお話は1979年にテレビ放送が始まった「機動戦士ガンダム」いわゆるファーストガンダムの中の1話がもとになっている。当時から異色のエピソードとして、注目されてはいた。ただし、当時はまだ平和な時代。戦争を扱うアニメ作品は、あくまでも架空の世界の絵空事だったのである。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻という衝撃の事実を突き付けられた現在の私たちにとって、戦争の意味は全く異なっている。そういう視点で本作を改めてみてみると、原作放送当時はガンダム始めメカのカッコよさが際立っていたので、旧式のザクが出てくるこのお話は地味な印象だった。しかし今回は違う。メカはあくまでも脇役。戦争に振り回される子供たちが主役であり、子供たちを通して戦争という悲惨で理不尽極まりないものに対して深く考えさせられた。

とはいえ、アニメの技術革新は素晴らしい。テレビ放送当時は予算的にも技術的にも限界があった。

ファーストガンダムは、テレビ放送後に再編成され劇場版3部作として公開された。ガンダムは当時社会現象となった。その後、2000年代になり「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」として、ファーストガンダムのお話直前までのエピソードがOVAシリーズとして描かれた。この作品はメカものというより、ヒューマンドラマ作品である。しかも、「機動戦士ガンダム 」とサブタイトルはついているものの、まともなガンダムはついに出てこなかった(笑)。それ以来、「THE ORIGIN」に続くファーストガンダムのリメイク版は、ファンのひとりとしてはやはり見たかった。1979年にテレビ放送が始まった「機動戦士ガンダム」の価値はいささかも揺るがないが、やはり技術革新後の「機動戦士ガンダム」を。

そして、今回は3Dアニメーションによって、よりリアルなガンダムやザクを見ることができた。機体の重量感。表面に施された機体番号等のデカール。当時を知るものとしては非常に感慨深い。

この作品以後もどのような形であれ、ファーストガンダムのリメイク版が続くことを願う。単話ならカイとミハルのエピソードをお願いします。

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