ナイトメア・アリー

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映画ファッション

悪魔小路へ迷い込む、それは因果応報の迷宮への入り口

ギレルモ・デルトロ監督の最新作!「パンズ・ラビリンス」で衝撃を受けたダークファンタジーホラーの巨匠。ずっと見たかったのでアマゾンプライムでレンタル。

どんなおはなし?

当てもなくふらついていたスタンブラッドリー・クーパー)は、流れ着いた見世物小屋で雑用の仕事にありつく。

その中で、コールド・リーディング(観察や会話などから相手のことを読み取る)技術を学び、外見にどことなく華のあるスタンは自分にその才能があると気づく。そして恋人となったモリー(ルーニー・マーラ)と一攫千金を夢見て、見世物小屋を出ていき成功を収めるのだが・・・

とにかく俳優がすごい

あんまり好きじゃなかったブラッドリー・クーパーが、とにかく素晴らしい名演だった!特にラストの名演は鳥肌が立つ。ケイト・ブランシェットも切れ味抜群。この2人の名演対決といっても良いかも。

そして周りの重鎮たち。ウィレム・デフォーの存在感、デヴィッド・ストラザーン歳取ったらカッコいい、リチャード・ジェンキンス怖い。

トニ・コレットルーニー・マーラも美しく花を添えていた。

ギレルモ監督の美映像

今回お得意のクリーチャー的なものは出てこない。ホルマリン漬けにされた赤ちゃんエノクくらい。でも人間だからクリーチャーではない。しかし、それを補うように見世物小屋にはダークファンタジー感が溢れていて美しい。40年代という時代の慎ましやかな女性のファッションも大好きなので見ていて楽しい。クリーチャーは出てこないけど、建物や装飾、ファッションなどで十分ワールドを楽しめる。

豪華女性陣のファッション

まずはスタンが最初にお世話になる女性トニ・コレットのブルー開襟のシャツ(シルクっぽい艶がある)にブラウンのロングスカートにブーツにショールというのが素敵すぎた。恋人のルーニーの赤いワンピースも良い。ケイトは豪華で美しい黒のドレスやスーツを完璧に着こなす。美しかった。

中盤から身を乗り出す

実は最初は、ふーんて感じで見ていたんですよ。エノクとかギークとか絵的に怖みはあるけどギレルモ作品にしては普通・・・と思っていたら、スタンが出世して、コールド・リーディングを禁断の「死者との対話」に使い出してからのおぞましい展開。

クーチャーよりも恐ろしいのは人間の欲望であり、その欲望に囚われたものは悪魔小路に迷い込み、因果応報の輪廻に巻き込まれるのだという忠告。

本当に余韻がすごい映画だった。

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