戴冠式記念!!英国王のスピーチ

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映画チャンネル

本日5月6日はイギリスのチャールズ国王の戴冠式があります。

そこで、今回は「英国王のスピーチ (以後本作という)」をご紹介したいと思います。

本ブログでは、「追悼:エリザベス2世「映画で見るエリザベス女王」でも本作を紹介しています。

本作は、吃音症に悩まされたイギリスのジョージ6世と、その治療にあたったオーストラリア出身の言語療法士ライオネル・ローグの友情を史実を基に描いた作品です。

どんなお話

大英帝国(以下イギリスという)のヨーク公アルバート王子(コリン・ファース)は、父王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)の代理として演説を行いますが、吃音症のために悲惨な結果に終わってしまいます。これまでに彼の吃音症を治療できた医師はいませんでした。

エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)はそんなヨーク公を説得してオーストラリア出身の言語聴覚士、ライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)のオフィスを訪れます。
一度はライオネルに反発するヨーク公でしたが、結局は彼の治療を受けることになります。

治療が進む中、2人の間には友情が芽生えていきます。

その後、父王が亡くなり、兄デイヴィッド王子( ガイ・ピアース)が「エドワード8世」として即位します。

スキャンダルのうわさが絶えないエドワード8世に代わり即位すべきだと話すライオネルと対立したヨーク公は彼の元を去ってしまいます。

ところが、エドワード8世は離婚歴のあるアメリカ人ウォリス・シンプソン夫人(イヴ・ベスト)との結婚を強行し、結局は退位することになってしまいます。

図らずも「ジョージ6世」として即位することになったヨーク公でしたが、彼の吃音症は依然として深刻でした。一方、ヨーロッパでは、ヒトラーのドイツが台頭し、戦争の危機が迫っています。
今こそイギリスは国民をひとつにまとめる国王を必要としていました。

ところが、ジョージ6世は国王の重責に耐えかねてエリザベス妃に不安を訴えます。
そして、再びライオネルを訪ねて、お互いに謝罪して、治療を再開するのでした。

ライオネルによって戴冠式での宣誓は滞りなく行うことができました。

その後、イギリスはドイツに宣戦布告して、第二次世界大戦が始まります。
ジョージ6世はイギリス全土に向けて戦争の正当性を訴え、国民を鼓舞する緊急のラジオ放送を行うことになります。

見どころ

ジョージ6世を演じたコリン・ファースの迫真の演技が素晴らしい。おそらく彼自身は吃音症ではないので、この役どころはかなり難しいと思われますが、見事に演じ切りました。

また、妻エリザベス妃の献身的なふるまいと二人の娘たち(エリザベス(のちのエリザベス2世)、マーガレット)との心温まる交流も胸を打ちます。

一方、兄エドワード8世は、純愛を貫いた悲劇の王という認識でしたが、いろいろな女性と浮名を流す、スキャンダルにまみれた王として描かれ、ちょっとがっかりしました。

そもそも英国国教会の成立は、当時のヘンリ8世の離婚を教皇が認めずカトリック教会から破門されたことに始まります。その英国国教会の長でもある国王が離婚歴のある女性と結婚できないことで、エドワード8世が退位することになるとは因果なことですよね(;^_^A

その後、混乱した国教会を立て直したのが、ヘンリ8世の娘エリザベス1世です。
彼女はヘンリ8世の再婚相手アン・ブーリンとヘンリ8世の間に生まれますが、幼い時に母が処刑され、苦難ののちに王位に就きます。

なお、戴冠式は、5月6日、現地時間午前11時(日本時間19時)から開始される予定です。

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