どんなおはなし?
独身者は「ホテル」という施設に送り込まれ、45日間の間にパートナーを見つけないと、動物にされてしまう・・・という世界。
主人公デイビット(コリン・ファレル)は、かつてこのホテルにいて犬になった兄とともにこのホテルにやってくる。
ロブスターを選んだ理由は、長生きで生殖能力が衰えないから、あと水が好きだからという・・・。選ぶ動物でも人柄がわかる。
パートナーを見つけられなかった場合、どの動物になりたいか聞かれると「ロブスター」と答える。
やがてこの施設の不可解さに嫌気がさしたデイビットは、ホテルを脱走し、独身者のグループと合流する。しかしその集まりにも厳しいルールがあった。
予習なしでみてびっくりしました
まず、ロブスターという響きと、コリン・ファレル、レイチェル・ワイズ出演ということだけで見始めたんです。
すると、独身者は動物にさせられる?え?魔法かある世界観なんかな?と思いましたが、説明を聞くに、どうも物理的に動物にさせられると聞いて、ゾ〜〜っとなりました><
ちょっと調べたら監督はヨルゴス・ランティモス。「女王陛下のお気に入り」のかたです。
なるほど、独特のサビ感というか、ブラックユーモアなコメディなのにこのホラー感ほんと独特です。
この作品はアカデミー賞の脚本賞にノミネートされていますのでお話が優秀なのは認めますが、しかしなんとも言えない観賞後感はあります笑
俳優が豪華
まずコリン・ファレル、お腹でっぷりのおじさんですが、オーラがあります。レイチェル・ワイズも渋い。
独身グループで出会う2人。横切る場違いなフラミンゴも、かつては人だったのかと思わせる。
ホテルの支配人のオリヴィア・コールマンの存在感!
独身者グループのリーダーはレア・セドゥ。
やー、目のクマたっぷりの荒んだレア・セドゥいいですね!
絵になる!そうそう、私の大好きなベン・ウィショーが出てきてラッキーでした!とにかく主役級がたくさん出てます。
共通点があるとパートナーに選ばれやすいため、鼻血の出やすい女に合わすために、わざと鼻血を出すなんてことも・・・
恋愛観の不条理を誇張したブラックユーモア
こんなにもホラーみある映画ですが、実は集団社会に対する不条理を風刺したコメディのようです。
現在でも、あの人はいつまでも独身だ、とか、結婚なんて人生の墓場だ、とかどんな立場の恋愛であっても何故かアンチ派がいるという不条理。
主人公も、どうしても結婚させたがるホテル(国家)に疑問を抱き、独身グループに入ったけど、そこでは異常なまでの恋愛禁止ルールがあってそれにも疑問を抱く・・・という。
本当に人間って大変な生き物ですよね。
むしろ動物になってしまってもいいのかもとさえ思えてきます。
この「ロブスター」の公式サイトでは、自分の動物占いもできるのでぜひ試してみください!
ちなみに私はクジャクでした笑
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