本ブログでは、これまで、いくつかの中国歴史ドラマをご紹介してきました。
このうち、1と3ではウー・ジンイェンさんが主演を務められています。2にも主人公の母として出演されています。
今回は、「瓔珞<エイラク>」の制作チームが再結集して、尚食局の女官と若き皇子が恋に落ちる、甘いロマンス×美食×サクセスストーリーが融合した宮廷ラブストーリーをご紹介いたします。
「尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ 以後本作といいます」 です。
「瓔珞<エイラク>」では、ともに人気だった、ウー・ジンイェンさんとシュー・カイさんの再共演ということも話題になりました。
まずは、歴史のお勉強から始めさせていただきます。(笑)
明代とは
明は、元(モンゴル)の勢力を追い払って建てられた漢民族の王朝で、約280年間という比較的長い期間続いています。
1368年、農民出身の朱元璋が南京(金陵)で皇帝に即位して、国号を「大明」、元号を洪武と定めて、明朝が始まります。そして、朱元璋は、洪武帝となります。
江南で建国して、華北を支配して中国の統一を果たした王朝は、明朝が最初です。
江南の豊かな経済力が王朝を建てられるまでになったとも言えます。
洪武帝の死後、孫の建文帝(恵帝)が2代目の皇帝になります。しかし、叔父(洪武帝の4男)の燕王が反乱を起こして南京を占領し、永楽帝(成祖)と名乗ります。これを靖難の役といいます。
永楽帝の時代が、明朝の最盛期です。永楽帝は、都を北京に移し、北京と江南を結びつけるために運河の大改修を行います。
今も残る、北京の「紫禁城」はこの時に基礎が築かれました。
永楽帝の死後、明朝の衰退が始まります。
(参考)ナビゲーター世界史B(2)アジア史 古代~18世紀の徹底理解(鈴木敏彦 山川出版社)
どんなお話
明代、永楽帝の時代。皇帝の厨房を担当する尚食局の新入女官、姚子衿(ウー・ジンイェン)は、同時期に入局した2人の同僚と友情を育み、宮廷内の権力闘争に巻き込まれながらも料理人として腕を磨いています。
そんなある夜、思いがけない場面で永楽帝が溺愛する皇太孫の朱瞻基(シュー・カイ)に遭遇します。やがて、姚子衿は朱瞻基の書斎に食事を届けるようになり、2人は距離を縮めていきます。姚子衿の気遣いと教養に心惹かれ、猛アタックし始める朱瞻基ですが、姚子衿には秘められた過去があるようです。
見どころ
ウー・ジンイェンとシュー・カイと言えば、「瓔珞<エイラク>」では互いに想い合いながらも結ばれなかった女官と侍衛を演じていただけに、本作での恋の行方に目が離せません。
登場する数々の料理は中国を代表する専門家たちが監修、調理しています。中には国宝級の料理人が腕を振るった美食もあるとのこと。二人の恋の行方だけでなく、物語を彩る数々の料理にも注目です。
そして、セットが、「瓔珞<エイラク>」同様にとっても豪華です。中国王朝の権力のすごさを実感できます。
厳しい身分制度のもと、少しの失敗でも厳罰が下される現実、そして、身分制度に抗う人々も描かれていて、タイムトラベルして、歴史の一場面を垣間見た気がします。
全40話、U-NEXTで配信中です。なお、Amazon Prime Videoでもレンタルできます。
機会があれば、是非ともご覧ください。
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