どんなおはなし？
物語はふたつの世界線から同時に進行していく。
ひとつは何かの災害によって、廃墟と化した街。人々は異形の怪物ヒルコの出現に怯えながら暮らしていた。桐子と春樹の姉弟は復興中の街でカーレースをしながら生活していたが、ある日のレース中、弟の春樹は怪物に襲われ、助けに入った姉桐子も倒れてしまう。
意識を取り戻した春樹は、自分の姿に驚愕する。なんとそれは姉の体だったのだ！悲しみに耐えながら春樹はキルコと名乗り、便利屋としてマルという少年の護衛をしながら旅をすることになる。
もうひとつは、綺麗で清潔な施設に住む、同じ制服を着た少し変わった子どもたち。生徒の一人トキオは、もう一つの世界線のマルにとてもよく似ている。
子供たちの世界は施設と周りの庭が全て。外の外の世界があるとは思っていない。このとても不思議な世界は、未来なのか過去なのかそれとも現在なのか・・・
果たしてこの２つの世界のつながりとは？
アフタヌーンで絶賛連載中
石黒正数先生の『天国大魔境』は現在月刊アフタヌーンで連載中です。
「このマンガがすごい！2019」オトコ編の第1位を獲得している超人気漫画です。
細部まで書き込まれた背景がとてもリアリティああり、かといってごちゃごちゃと読みにくいという印象がなくスッキリしています。
この圧倒的な画力は、石黒先生が大阪芸大出身者ということで頷けます。そしてどことなく、『AKIRA』の大友克洋先生みも感じられると思っていたら、インタビューで『AKIRA』が大好きで影響を受けているけど、なるべく出さないようにしているとおっしゃっていました。
また、藤子不二雄先生も大好きとのことで。そのせいかどこかカジュアルで、さらりと日常に溶け込むようなSF感はイズムを感じました。
とにかく謎がいっぱい
作者の石黒先生が１巻を何とか描き終えた時に、あとは伏線を回収していくだけとおっしゃっていたように、初めは「？？？」と謎の中読み進む感じですが、徐々に「この人が！？」と謎が解ける瞬間が鳥肌で、しかも随所に謎があって、解けてもまた次の謎というように、どんどん読み進んでしまうんです。
コミックスは10巻まで出ていますが、もう一気読みでした。
アニメはディズニー＋で独占配信中！
ディズニー＋を契約していないので見れていませんが、アニメは原作ファンからの評判もよく見てみたいです。オープニング曲がBiSHということで、かっこいい！
みっちりと中身の詰まった漫画に出会えると本当に嬉しいですよね！超おすすめですのでぜひご覧ください！
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