どんなおはなし?
FBI実習生のクラリス(ジョディ・フォスター)は、連続殺人鬼バッファロー・ビルに関するプロファイリングの助言を求め、収監中の元精神科医レクター博士(アンソニー・ホプキンス)のもとを訪れる。
クラリスに興味を持ったレクターは捜査の協力をする代わりに、彼女の過去のトラウマを聞き出す。
こうして、猟奇的な天才精神科医と、過去のトラウマを払拭したい捜査官の間に奇妙な交流が生まれ、事件の核心に迫っていくのだが・・・。
アカデミー賞主要5部門受賞の名作
この映画は第64回アカデミー賞で、作品賞をはじめとする主要5部門を受賞した稀有な作品です!
しかもホラーで作品賞を受賞した初めての作品なんですよね。
ホラーくくりかと言われると、それだけではない深みがある作品で、以降の映画にもとても影響を与えている作品だと思います。
主演男優賞がこれはもう納得の、アンソニー・ホプキンス!実はショーン・コネリーの名前も候補にあったそうですが、アンソニー・ホプキンス以外あり得ないですよね。あの声や話し方、体型、表情、どれをとっても怖すぎました!
そして主演女優賞のジョディ・フォスター!こちらもミシェル・ファイファーやメグ・ライアンの名前も上がったそうですが、ジョディ自らが役を切望し、監督に売り込んだとのことで、気合いが感じられる演技でした。この二人の気迫のタッグでこの映画が名作になったと言っても過言ではないと思います。
監督のジョナサン・デミは大好きな映画である『フィラデルフィア』の監督さんでもあります。『レイチェルの結婚』も素晴らしい映画でした。
とにかく怖い
もっと恐ろしい描写のホラー映画はたくさんありますが、なんといってもレクター博士の所作が怖すぎます。怖いけどカリスマがあってキャラクターとして本当に魅力的!この続編である『ハンニバル』ではアンソニー・ホプキンスが続投し、リドリー・スコット監督がメガホンをとっています。
ジョディ・フォスターもFBI捜査官の助手という初々しい立場で猟奇的な殺人現場に向かうあのドキドキ感を本当に見事に演じていて、あの暗い地下室での捜索は心臓バックバクでしたよね!
この、本部の捜査チームとは別の捜査現場にひとり向かうっていう二重構造のガサ入れシリーズ!他の映画にも使われています。
『ダークナイト』『ボディガード』『スピード』などなど・・・分かっちゃいるけどヒヤヒヤしちゃう演出ですよね。
最高のタイトル
『羊たちの沈黙』( The Silence of the lambs)って最高にかっこいいタイトルですよね!これはクラリスのトラウマに由来するタイトルなのですが、まだ未見の方はぜひ確かめて見てください。
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