先日ご紹介したこちらのブログ、伏線回収します!
宇野亜喜良って?
宇野亜喜良さんは、御歳90歳のグラフィックデザイナーです。
愛知県のお生まれ・・・ということで、愛知県刈谷市美術館という、同じ県内に住む私としてはとてもありがたい場所で展覧会が開催されています。
宇野さんはお父さんが室内装飾業を営まれていたことから、幼い頃から絵を描かれ、美術の学校を出られたのち、カルピスに入社されました。カルピスの図案も展示されていましたが、とても素敵でした!
その後は日本デザインセンターに入社され、本格的にグラフィックデザイナーとして活躍されます。
企業ポスターや、雑誌の表紙、コンサートや芝居のポスター、特に寺山修司さんとはタッグを組んで、舞台のポスターをいくつも手掛けられました。
近年では、椎名林檎のCDジャケットや資生堂マジョリカマジョルカのデザインなど、褪せることのないセンスで大活躍を続けられています。
圧倒的な点数と、質のよさに脱帽
正直、小さい企画展なのだろう・・・と思って行ってみたのですが、
ごめんなさい!すごかったです!
まず、チラシとか割引券などの質の良さ!
宇野亜喜良さん自身が印刷などのこだわりをお持ちの方だからなのかはわかりませんが、こだわりの印刷に、この企画展への学芸員さんの愛を感じました。
時系列、もしくはカテゴリーでまとめされた展示は美術館の1階から2階までをフルに使用していて、大型ポスターなどの展示にも迫力があります。
また、写真撮影OK(一部禁止あり)なのも、ファンにとっては嬉しい限りです。
映像コーナーもあって、宇野さんの希少なアニメ映像や、インタビュー映像がみられます。
こんなにも、おしゃれでセンスが良くて時代の最先端を走っているようなイメージの宇野さんですが、インタビューでは「時代を先取るというよりはむしろ、電車の前に座っている人、というような普通である感覚が好ましく、そこを大事にしている」とおっしゃっていて、そのバランス感覚こそが本当の粋人なのだろう・・・と感じました。
宇野さんの描く少女の瞳は独特で、アンニュイで妖艶なあどけないような大人びたような瞳に吸い込まれそうになります。
生で見る迫力は宇宙を見るような深淵さがありました。
戦利品
物販がとても充実しています!
図録はチラシと一緒のゴールドのデザインでずっしりと分厚く、重厚感が半端ないです!
その他、ポストカードやTシャツ、バッグ、書籍、クリアファイルなどなど・・・散々迷いましたが、私はポストカードを数点購入しました。どこに飾ろうかとワクワクしています。
こちらの展覧会は11月9日が最終日となっています!
もう終わってしまうので、急いで下さーーーい!!
こんなすごいアーティストが日本にいて誇らしい!という気持ちでいっぱいになる展覧会でした。
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