「クルエラ」といえば、ディズニーアニメ「101匹わんちゃん」に登場する大の毛皮好きのヴィラン(悪役)。ダルメシアンの子犬を誘拐して、白と黒の斑模様の毛皮のコートを作ろうとたくらみます。
今回は、そんな「クルエラ」の誕生秘話を扱ったディズニーの実写映画をご紹介します。
実は、誕生秘話のエピソードよりも「ファッション」に大注目の作品となっております(笑)
どんなおはなし
ファッションの才能を持つ奇抜な半黒半白の髪を持つ少女エステラは、幼い頃より、物事に白黒つけたい性分で、母親のキャサリンからは「クルエラ(残酷・残忍)にはならないように」と教育されてきました。
ところが、その髪色や奇抜なファッションなどの見た目でトラブルを起こし、とうとう学校を退学させられてしまいます。そんなエステラにキャサリンは、ロンドンに引っ越すことを計画します。
その途中で立ち寄ったフォン・ヘルマン男爵夫人(バロネス)が主催するパーティーで、キャサリンは謎の死を遂げます。
孤児になったエステラは、なんとかロンドンにたどり着き、ジャスパーとホーレスという 2人の浮浪児と仲良くなります。
10年後、エステラはジャスパーとホーレスと一緒に泥棒として生計を立て、変装時の衣装を制作することでファッションスキルを磨いていきます。
そして、ファッション・デザイナーになることを決意して、ロンドンで最も有名な百貨店に潜り込みます。
そんなある日、エステラは伝説的なカリスマ・デザイナーでもある、あのバロネスに見出され、これをきっかけに、ファッショナブルで破壊的かつ復讐心に満ちた「クルエラ」の姿へと変貌していくのでした。
なぜ少女は悪名高き「ヴィラン」に変貌したのか。今この謎が解き明かされます。
主なキャスト
エマ・ストーン (エステラ/クルエラ)
エマ・トンプソン (バロネス)
ジョエル・フライ (ジャスパー)
ポール・ウォルター・ハウザー (ホーレス)
エミリー・ビーチャム (キャサリン)
みどころ
なんといっても、ファッションです。
第94回アカデミー賞で、「衣装デザイン賞」を受賞しただけのことはあります。
コメディ映画とされていますが、筆者は、ファッション映画じゃないかと思っています。
とにかく、ものすごい数の衣装がどれも本当に素敵です。
また、映画の舞台となるバロネスのアトリエは、パリのディオールの仕事場の記録映像をもとに作られたそうです。
さらに、劇中には、ザ・クラッシュ、クイーン、ドアーズなどの人気曲が多数流れて、作品全体のパンクっぽい雰囲気との一体感が半端ないです。
主演のエマ・ストーンの演技も素晴らしかったです。
「ラ・ラ・ランド」で注目をあつめ、最近では、ヨルゴス・ランティモス監督と組んで、「哀れなるものたち」、「憐れみの3章」での熱演が話題になりました。
ディズニープラスで配信されています。ぜひご覧ください。
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