本作は、お笑いはもとより、脚本、小説、イラストとマルチな才能を発揮し続ける「バカリズム」さんのOLになりきり綴っていたブログが原作です。ドラマ化された後、ついに映画化されたものです。
公開当時、当然話題になっていました。現在、あらためて鑑賞してもやっぱり面白いです。
どんなお話
憂鬱な月曜日の朝。銀行員OLの「私」(バカリズム)の1週間が始まります。眠気に耐えながらもきっちりメイクして家を出ます。
ストレスフルな満員電車に揺られ、職場の最寄り駅で合流するのは社内で一番仲良しの同期のマキちゃん(夏帆)です。私と価値観の近いマキちゃんとの会話は、意味がなくてもなぜか不思議に盛り上がります。
会社の更衣室では、後輩の天然サエちゃん(佐藤玲)と先輩の小峰様(臼田あさ美)、同じく酒木さん(山田真歩)が加わり、いつものように就業前のおしゃべりに華が咲くのでした。
みどころ
OLあるあるが満載と評判の本作。男性である「バカリズム」さんの観察力って凄すぎます。(笑)
「ノーザン(ノー残業デー)の朝は、比較的憂鬱度が低い」
これは、よくわかります(笑)
「更衣室ではコンセントをめぐってよくもめごとが起こる」
スマホの充電はもちろん、様々な電化製品が持ち込まれているんですね。Switchまでありました。(笑)
「更衣室のハロゲンヒーターの故障は命にかかかる問題」
そう言えば、以前女子更衣室のハロゲンヒーターが壊れた際、自分の貯めていたポイントで代わりのヒーターを買ってきたことから後輩から「小峰様」と呼ばれるようになったとか・・
「小峰様」を演じている「臼田あさ美」さんは、筆者の推し映画「グッドストライプス」では、菊池亜希子さん演じる主人公「緑」の友人役を好演しています。今作でも、もちろん、推しです(笑)
筆者のもう一人の推しは先輩の酒木さんです。行動がとにかくリアルすぎで面白かったです。
例えば、酒木さんが、会社のトイレの便座には尻をつけないという話をすると、「私」や「小峰様」は「私たちの尻が汚いということ」抗議します。「いえ、2人以外の人」と答えた酒木さんですが、その直後にトイレから小野寺課長(坂井真紀)が出てきたのでした。
小野寺課長が出て行ったあと、「私」たちは、「絶対、課長は気にしているよ」と酒木さんに課長に釈明に行くべきではないかとアドバイスするのでした。(笑)
淡々とOL生活のリアルな日常が描かれますが、とにかく面白いです。
作者の「バカリズム」さんについては、筆者は、劇団ひとりさん、東京03と共演した「ウレロ」シリーズで初めてその存在を知り、その笑いの才能に驚き、以後ずっとファンです。
おすすめです。ぜひご覧ください。
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