ネトフリ通信:ホントに石原さとみ?行方不明の子供を探す『ミッシング』

スポンサーリンク
ネトフリ通信

どんなおはなし?

公園から家に帰る途中のわずかな間に、行方不明になってしまった幼い娘。

事件から3ヶ月経っても、なんの手がかりもなく、両親はビラ配りを続け、報道するマスコミもローカル局だけとなってしまった。

母親の沙織里石原さとみ)は憔悴しきって情緒不安定となりながらも懸命にマスコミに協力しているが、娘の失踪当日にライブに行っていたことがSNSで誹謗中傷のまとなる。また当日子守していた弟にも容疑がかり兄弟や夫婦の関係は悪化していた。

そんな中、新たな失踪事件が起こる。

この事件との関連性はあるのだろうか。

娘は見つかるのか・・・

吉田恵輔監督×石原さとみ

以前ブログでもご紹介した『BLUE/ブルー』吉田恵輔監督と、石原さとみさんのタッグ。

最初、ちらっとみた時は石原さとみさんだと気づかず、見始めてみるとびっくり!

疲れ切った普通の主婦に見事なまでになり切っていて驚きました。

しかも明らかに壊れかかっている母親の危うさがすごくリアルで、終始本当に石原さとみかな?と思ってしまうほどです。

監督曰く、

演技とは思えなかった。あれは石原さんにしかできないことでした。

石原さとみって本物だったんだ、と世の中がそのポテンシャルに気づいてくれたら嬉しいです。

とのことで、最初は石原さんからの監督へのラブコールがあっての起用だったそうですが、新たな女優・石原さとみの境地がひらけているのではと感じます。

石原さん曰く

どん底って失ったところから始まるんだ、こんなにも孤独を感じるんだ、孤独になるってこういうことか、どん底ってこういうことかと突きつけられる体験で、撮影中はずっと命が削られる思いでした。

20年近くお芝居を続けてきたけど、今も監督の求めるものができているんだろうかと不安になることが多々あって、それをすぐに返せていないのかなと思うと申し訳ない気持ちになるというか。自分で望んでここに来たんですけど、すごく鍛えられていて、お金を払ってでもこの時間を買いたいぐらいに得るものがたくさんある。心身ともに削られているのに満たされていて、それがありがたくて。もっともっと成長したいなと思うんです。

とのこと。いや〜女優さんですよね!

石原さんはこの役のために、ツヤツヤだった髪の毛を、ボディソープで洗ってギシギシにしたり、リップを塗らず唇を荒らしたり、ジムが良いを辞め、体の線を緩めたそう。

リアルだと思ったのは、髪型で、無造作に黒いゴムで束ねた髪から後毛がバサッと出ていたり、そういった身なりを気遣えない気持ちの余裕のなさを表したところです。

行き場のない母親の思いとマスコミ

以前見た『チェンジリング』という、クリント・イーストウッド監督、アンジェリーナ・ジョリー主演の映画を思い出しました。

こちらは、子供が取り違えられてしまうお話でしたが、終始アンジーが泣いていて、心苦しい映画です。

また、キャンプ場で失踪してしまった女の子の事件がありましたが、この映画を見て当時のニュース映像が思い出されました。

映画で書かれているマスコミの対応は、視聴率を重視して人道に反する報道も辞さないものでしたが、ずっと事件を担当している砂田記者(中村倫也)だけは、これでいいのか?と葛藤している、そういったマスコミの中の問題も描いている本作。

母親の行き場のない苦悩と、マスコミの倫理の問題、そして鬼気迫る石原さとみさんの演技をぜひお見逃しなく!

コメント

タイトルとURLをコピーしました