どんなおはなし
ボクシングを愛する男・瓜田(松山ケンイチ)は、試合で全く勝てないがいつも飄々と笑ってボクシングに打ち込んでいる。一方、瓜田の勧めでボクシングを始めた小川(東出昌大)はタイトルマッチの試合を組めるほど成功し、瓜田が恋心を寄せていた千佳(木村文乃)も小川と結婚してしまう。
一方、女の子に好かれたくてボクシングを始めた楢崎(柄本時生)は、初めは形だけのつもりだったがいつしかボクシングにのめり込んでいく。
3人のボクサーたちの群像劇。
キャストとスタッフ
「銀の匙」「ヒメアノ〜ル」の吉田恵輔監督が8年温めた企画で、自身のボクシングの知識をいかしたオリジナル脚本。「全てのボクサーへの花束になるような映画を目指した」とのことで、単純なサクセスストーリーではなく、本当にリアルな映画でした。
主役の松山ケンイチさんも2年役作りに励んだとのことで、ボクシングの動き!見事でしたよね。
私、松山ケンイチさん、大好きで笑
「デスノート」のL役の時から好きです。
そして、色々と話題の多い東出昌大さんですが・・・やはり造形がいい!
もう、ほんと好きな外見ですよね。
今回はボクサー役ということで、ジムに通って体作りされたそうですが、余計造形良くなっていて、この2人が画面に収まると国宝級でしたね!(ですよね?)
いやしかし、造形だけじゃなくて、実際お二人の演技もすごかったんです。瓜田の飄々と笑う裏側の苦悩とか、小川のパンチドランカーの症状に怯えながらも後には引けない気迫とか!!
また、柄本時生さんもよかったですね。最初情けない感じなんですけど、段々と男の顔になってくる・・・
追求するリアル
ボクシング映画って名作多いと思うんですよね。「ロッキー」「ザ・ファイター」「ミリオンダラーベイビー」「あゝ荒野」「ケイコ目を澄ませて」・・・
この「BLUE/ブルー」もその名作たちの仲間入りに値する作品だと思います。
映画を見ている私たちが思い描くようなサクセスストーリーにならないところ、もがきながら苦しみながら、それでもボクシングを選んでいる主人公たちに、悲壮感を感じながらも、なぜか爽やかさも感じてしまう。
今時「男らしさ」を求めない世界かもしれませんが、ゴツゴツした拳に男らしさを感じました。
そうやって人を虜にする何かがボクシングには宿っているのでしょうか。
ラストシーンも最高でした。
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BLUE/ブルー
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