『無職転生Ⅲ』については、これまでにレビューした作品である。
ただ、第13話は、これまでの展開を一気にひっくり返すような、非常に衝撃的な回だった。
再びレビューすることになった次第である。(ネタバレ注意)
エリスの登場から始まった第3期
第3期の始まりがエリスの登場だったことには、ちょっと驚いた。
「エリスとルーデウスの関係は、これからどうなっていくのだろう?」
そんな心配をよそに、物語は比較的穏やかな日常を描きながら進んできた。
しかし、筆者は次第に、
「これって、嵐の前の静けさなんじゃないの?」
と思うようになった。
そして、その予感はどうやら的中してしまったようだ。
『無職転生』は、いつもこちらの予想を上回ってくる。
ナナホシの病気が描かれたあたりから、何か大きな波乱が起こるのではないかとは思っていた。
そして第12話。
未来からやってきた「老ルーデウス」の登場には、正直、度肝を抜かれた。
老ルーデウスが語る未来
しかし、さらに衝撃的だったのは、老ルーデウスが語った未来だった。
そこには、あまりにも悲惨な未来が待っていた。
第12話では、基本的に老ルーデウスが過去の出来事を語るという形だったため、ショッキングな内容ではあったものの、ある意味では少し距離を置いて受け止めることができたのかもしれない。
それでも、
「うそでしょ……」
と思ってしまうほどの衝撃だった。
そして第13話では、その「日記」に記された出来事が、実際の物語として描かれたのだ。
ここからが本当にきつかった。
ロキシーの魔石病
まず描かれるのが、ロキシーが魔石病にかかってしまう未来。
魔石病とは、体が次第に魔石(結晶)に変化していき、やがて死に至る恐ろしい難病である。
そこから、少しずつ歯車が狂い始める。
治療法を求めて、ルーデウスたちは旅に出る。
しかし、その旅の途中で待っていたのは、さらなる悲劇だった。
クリフ先輩の死。
そして、ようやく治療法を手にいれ戻ってきたものの、間に合わず、ロキシーの死を受け入れるしかなかった。
ここまででも十分すぎるほど重い。
しかし、悲劇はこれで終わらなかった。
シルフィーまでも……
ロキシーを失い、自暴自棄になってしまったルーデウス。
そんなルーデウスを残して、シルフィーはアスラ王国へ旅立ってしまう。
なんとかやり直したいと、そのシルフィーを迎えにアスラ王国へ赴いたルーデウスが目にしたもの。
それは、権力闘争に敗れたアリエル王女たちとともに、処刑されたシルフィーの変わり果てた姿だった。
これは、さすがにきつい。
「そこまで描くのか……」
と思ってしまった。
そして、エリスまで……
さらに追い打ちをかけるように、あのエリスまで死を迎える。
不死魔王アトーフェとの戦いのさなか、ルーデウスをかばって命を落とすのだ。
あのエリスまで……。
これまでルーデウスと関わってきた大切な人たちが、次々といなくなっていく。
そして最後には、老ルーデウスは、ひとりぼっちになってしまう。
あまりにも悲惨な未来
第13話を見終わったとき、筆者はしばらく茫然自失となってしまった。
第12話で老ルーデウスから未来の話を聞いたときにも衝撃を受けたが、第13話では、それが具体的な映像として描かれる。
ロキシー。
クリフ。
シルフィー。
エリス。
ルーデウスにとって大切な人たちが、次々と失われていく。
しかも、それが単なる過去の回想ではなく、「これから起こるかもしれない未来」として描かれているところが恐ろしい。
『無職転生』は、これまでも何度も予想を裏切ってきた。
しかし、第13話は、その中でも特に衝撃の大きい回だった。
果たして、この未来を回避することはできるのか。
そして、ルーデウスはこの悲惨な未来を変えることができるのか。
ここからの展開が、ますます気になってしまう。
第13話の内容が衝撃的すぎる……。

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