どんなおはなし?
日本人なら誰もが知っている、織田信長。
その信長が、斎藤道三の娘、濃姫と結婚してから本能寺の変で亡くなるまでを、信長と濃姫の恋愛にフォーカスして描いた作品です。
「るろうに剣心」の大友啓史監督作品
「るろうに剣心」シリーズで評価の高い大友監督と、「コンフィデンスマンJP」の脚本家吉沢良太さんとのタッグ。
作中、信長と濃姫が浮浪者と切り合うシーンはるろうに剣心的な凄惨さがありました。かっこよかったです。
映画の顔、オープニングシーン良い
濃姫が輿入れしてくるシーンから映画は始まります。
まだ15、6歳の信長は、取り巻きと一緒にあれやこれやとファッションチェック。最終的に帯の代わりに縄を絞めるという出立ちで濃姫を迎える。
物見櫓まで駆け上り期待に胸を膨らませる若き日の織田信長。
50歳になる木村拓哉が、本当に10代に見えた素晴らしいオープニングシーンでした。
一方、マムシの娘、濃姫役は綾瀬はるか。
信長にも負けない気丈な姫役がお見事です。
初夜の日に「何じゃその縄は・・・まるでわっぱじゃな」
「こ・・・これはっ!今めかしいいでたちじゃ!」
と格闘の喧嘩になるシーンは最高でした。
不器用で勝ち気な2人の恋愛模様
ずっと惹かれあっているくせに、不器用で素直じゃない性格の2人は中々結ばれません。
それがものすごく歯痒いのです。
濃姫は、京に登りどこまでも領土を広げてほしいといったものの、そのために戰に苦しむ信長を見て心を痛めます。
一方信長も、なんのためにここまで上り詰めたのかと人殺しの罪に苦しむ姿は見ていられません。
結局、濃姫に認めてもらいたくて、褒めてもらいたくて、全て濃姫のためだったのに・・・・
注目の俳優4選
宮沢氷魚(明智光秀役)
光秀役イケメンだなーと思って見ていたら氷魚君でした!かなりヤバめの光秀像でしたが。
斎藤工(徳川家康)
嘘でしょ・・・・?これ斎藤工??と目を疑いたくなる家康です。
市川染五郎(森蘭丸)
蘭丸らしいイケメン!日本の美とはこのことです。
中谷美紀(各務野)
濃姫の侍女で、いつも優しく包み込んでくれる素敵な女性。ぴったり!
総評
全体的には驚きは少ない大作ですが、衣装も館もお城も素敵で、ドキッとするような憂ある美しいシーンに目を奪われるところもあります。
また綾瀬はるかが相変わらず素晴らしい。
木村拓哉も、時にコミカルに、時に重厚に、16〜48までの信長の波乱万丈の人生を「木村信長拓也」として魅せてくれました。
脇を固める俳優陣も新鮮で良かったです。
愛知県民としては役者さんたちの尾張弁がとても楽しく、尾張弁での信長と濃姫のやりとりはコメディの要素もあり、歴史ものであり、純愛ものであり色々な要素のある映画でした。
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