「コーダ あいのうた」がアマプラで鑑賞できるようになりました!
この映画が公開された時、とっても評判が良くて観てみたかったのですが、行けなかったのです。その時、この映画の元ネタであるオリジナル「エール!」がアマプラで観れたので観てみました。
「エール!」と「コーダ」どんなおはなし?
耳の聞こえない父、母、兄、そして家族で唯一の健常者の主人公。
彼女は聴覚障害の3人の通訳として支えており、家族はとても深い絆で結ばれています。
歌うことが大好きな彼女は、音楽教師に才能を見出され、大学受験を進められるのですが、それは家族と離れて暮らすことを意味するのでした・・・
「エール!」と「コーダ」の違い
「エール!」はフランス映画で、家族は農業を経営していましたが、「コーダ」はアメリカ映画で、漁業をしています。家族構成も弟から兄に変更されていました。
「エール!」の感想
フランス映画独特の、エンタメ感は薄いけれど、センスが良く雰囲気でとても良勝ったです。
独特な個性を持つキャラたちの配役も、映画全体の自然体な演出も、歌う曲のチョイスも良くて、ラストシーンでは号泣しちゃいましたT T
「コーダ」の感想
「エール!」が、より洗練されたイメージです。エンタメ要素が強く仕上がっているものの、嫌味はありません。職業が漁業になったのも絵的に目を引き、厳しさも増してとても良かったと思います。涙量としては「エール!」に敵わなかったけど、十分オリジナルにも引けを取らない仕上がりになっていました!
「コーダ」が、リメイクだけど成功したわけ。
リメイクって本当に難しいと思うんです。オリジナルが名作であればあるほど、ハードルは高いですよね。
「ぼくのエリ」を「モールス」としハリウッドリメイク
「マーサの幸せレシピ」を「幸せのレシピ」でハリウッドリメイク
これらのリメイクはちょっと残念な仕上がりでした。
しかしこの「コーダ」はエンタメ要素を加えながらも、非常に質の高いリメイクとして仕上がっていました。
それは何と言っても、出演者が実際に聴覚障害を抱えた俳優達であったということに尽きるでしょう。手話が鬼気迫るものがあり、とても演技ではここまでリアリティは出せないと思います。
お父さんが冗談を言うシーンや、お兄ちゃんが喧嘩を売るシーン、ルビーに「家族の犠牲になるな!」と真剣に向き合うシーン、どのシーンも素晴らしかったです。
お父さん役のトロイ・コツツアーはアカデミー賞助演男優賞を受賞しましたね!
そして、主役のエミリア・ジョーンズの歌声はまろやかで魅力たっぷり。「エール!」では少しハスキーな声だったのがこちらではカントリーの似合いそうなまろみ声でどちらも良かったです^^
ファッション
「エール!」も「コーダ」もジーンズやパーカーやチェックシャツなど、田舎の少女感が出ているファッションで、とーってもかわいかったです。「コーダ」のルビーが履いてた赤いスニーカーかわいい。それに切りっぱなしのミニジーンズやポニーテールはほんとにカントリーでした!
家族の犠牲ではなく家族があってこその自分
こう言った映画でよくあるテーマですが(「カセットテープ・ダイアリー」など)
時に足枷のように感じてしまう家族ですが、実際今の自分があるのは家族の賜物で、それなしではありえない存在。
私も一歩下がって俯瞰で見た時、家族がどれだけ大切か思い知らされることもあります。
そう言った意味で、何度も見直したくなる映画でした。
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