お面を被ったカリスマロッカー
ジャケットから、イロモノか?と思って詳細見ると、マイケル・ファスベンダー、ドーナル・グリーソン、マギー・ギレンホールが出ていると!そして監督さんは「ルーム」のレニー・アブラハムソン。なかなか面白そうだなって思って見始めました。
どんなおはなし?
イギリスの片田舎で趣味で曲作りをしているジョン。ひょんなことから、大きな被り物を被ったフランクが率いるバンドのキーボードで加入することになる。変わり者だがアーティスティックでカリスマ溢れるフランクの魅力に心酔してくジョン。バンドをなんとかビッグにしようと、SNSを駆使してフェスへの出場を勝ち取る。果たしてバンドは認められるのか。
俳優陣が魅力的!
映画の大半を被り物をして過ごすフランク役がマイケル・ファスベンダー!素顔が出るのは数分だけという攻めた映画となっています。でも顔が隠れているせいか、声に意識を向けると、実はめちゃめちゃイケボなファスベンダーなのです!カリスマなフランクを追い詰めてしまう凡人ジョン役がドーナル・グリーソン。ハリポタ、アバウト・タイムで大好きな俳優さん。。そしてバンドのテルミン担当クララ役が、マギー・ギレンホール。なんか好きなんです。顔。フランクの良き理解者であり、甘やかし役でもあるSっ気たっぷりの役柄が魅力的!
個性的なバンドマンファッション
今回はバンドマンということで、ドーナル・グリーソンが好みのファッションしてくれてました!赤いシャツにチャコールのパーカーに軍ジャケ。
フランクは綺麗めのシャツにカーデ。被り物が目立つけど、実はスタイル抜群(だってマイケル・ファスベンダーだから)。クララもクラシックなロングドレスや、ヒッピースタイルなど個性的でとても似合っていた。
楽曲
とっても不思議なフランクのサウンドですが、なんかカッコいい。実在のフランク・サイドボトムという音楽コメンディアンの中の人、クリス・シービーがモデルのフィクションということで、楽曲も凝っていたと思います。
コメディであり、馴れ合いの破壊であり、再生であり、いろんな要素が詰まった映画
まずほんとにフランクのキャラが良い。動きや言動が可愛くて面白い。歌を歌っている時は男らしさもあり、カリスマキャラ。ながら、実は精神の病を抱えており、被り物もそれゆえ。他のバンドメンバーも精神的に不安定で、現状を維持しながら馴れ合いでバンドをしていた中に、超凡人のジョンが加わり、均衡が崩壊。現実を直視してバラバラになってしまう。ビッグバン的な崩壊の後の、再生もあり、凡人ジョンの寂しさもあり、本当に色々な要素が詰まっていました。
凡人にはわからない天才の閃き。
天才にはわからない凡人の器用さ。
とにかく、ファスベンダーのイケボを聞いてほしいです。
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