どんなおはなし?
大手映画配給会社ミラマックスの創始者ハーヴェイ・ワインスタインによる、女優やモデル、スタッフへの長年に渡るセクハラ疑惑をスクープした、ニューヨーク・タイムズの女性記者たちのおはなし。
取材を諦めない姿勢、勇気を持って事実を公表した女性たちがとても力強く、描かれています。
出演陣が豪華!!
まず、主役の女性記者にキャリー・マリガンとゾーイ・カザン。
キャリーはいい感じに歳をとっていて、スタイルも良く、記者としての身のこなしも素敵。途中ナンパ男にキレるシーンや、執拗にグウィネスを気にするワインハウスにキレるシーン、ほんとよかったです。
ゾーイは有名な映画監督エリア・カザンの孫で「ルビースパークス」でのキュートさから一転、記者として意欲に燃えるかっこいい女性を演じていました。
また2人の上司でパトリシア・クラークソンが出ていてアガります!
彼女は「アンタッチャブル」でケヴィン・コスナーの妻役で本当に美しくて、「グリーンマイル」では脳の病気を患う奥さん役。こちらも儚げな美しさでした。歳を重ねても、こんなに儚げで知的で美しい人中々いないと思います。
サマンサ・モートンも久しぶりに見ました。やっぱり演技が上手いです。引き込まれてしまいました。
そして、実際にセクハラ被害を訴えたアシュレイ・ジャッドが出演していたり、グウィネス・パルトロウなどのビッグネームも登場しました。
#MeToo運動のきっかけとなった事件
このニューヨークタイムズのスクープによって、私も同じ思いをしたという女性からの告白の声が上がり、MeToo運動として世界中に広まったようです。
最初に実名報道して良いと承諾したアシュレイ・ジャッドは本当に勇気があると思います。
それも、このワインスタインのミラマックスは超大手で、有名作もたくさん輩出しており、彼を敵に回すことは自身のキャリアにも影響が出てしまうからです。
ちなみに「グッド・ウィル・ハンティング」「恋に落ちたシェイクスピア」「パルプフィクション」などなどを手掛けています。・・・錚々たる顔ぶれですよね。
日本でも最近ジャニーズ事務所のセクハラ問題が騒がれました。
また映画「スポットライト 世紀のスクープ」では、子供たちが神父たちによって性被害を受けたという事実に迫る内容で、その被害の数の多さに驚いたのを覚えています。
男女の性別に関わらず、強者が弱者の弱みにつけ込んでセクハラをするのは本当に気持ち悪いし、腹立たしいです。
「SHE SAID」の配給はプランB
プランBといえば良作を生み出す、ブラッド・ピットの配給会社として有名です。
「トロイ」「それでも夜は明ける」「キックアス」などヒット作もたくさんです。
そんなブラッド・ピットのかっこいいエピソードをひとつ。
当時付き合っていたグウィネス・パルトロウがワインスタインからセクハラを受けたと聞き、怒ったブラピは、ワインスタインに怒鳴りにいったそうな。
自分のキャリアを顧みずとったこの行動!!
カッコ良すぎますね。
こいつだけは許しちゃなんねえ!!ってことで、被害女性が寄ってたかって声を上げ続け、現在ワインスタインは服役中とのこと。
神様は見ています!
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