モノクロ映像版『ゴジラ-1.0/C』

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推しムビ

本作品は、すでに公開されている「ゴジラ-1.0」のモノクロ映像版となります。
「ゴジラマイナスワン/マイナスカラー」と読むそうです。

すでに、本作品を2回鑑賞している筆者にとっても、モノクロ版はどのような感じになるのか非常に興味がありました。

まずは、本作品のおさらいをしておきます。

どんなお話

始まりは、第二次大戦末期の日本。「特攻」の任務を任された海軍航空隊所属の主人公・敷島浩一(神木隆之介)は搭乗機の故障を訴えて、大戸島飛行場に不時着します。
大戸島周辺海域に無数の深海魚の死体が浮かび上がり、異変を感じる敷島。その日の夜、巨大な恐竜のような怪物が現れます。その怪物は島の伝説では「呉爾羅(ゴジラ)」と呼ばれていました。

ゴジラは圧倒的な力で大戸島飛行場の整備兵たちをリーダーの橘(青木崇高)と敷島を除いて全滅させてしまいます。

時は流れて終戦後、運よく生き残った敷島はふとしたことから大石典子(浜辺美波)という女性と赤ん坊のアキコと共に暮らし始めます。

生活の糧を得るため米軍によって海にばらまかれた機雷を撤去する仕事に就いていた浩一ですが、人々が戦争から徐々に立ち直っていく中、大戸島での事件に対して強い後悔に苛まれていました。そんな浩一が住む東京に再びゴジラが現れます・・・
以前よりもさらに巨大化、より凶悪化して・・

モノクロ映画の魅力がつまった作品

昔のモノクロフィルムを最新のデジタル技術で鮮やかなカラー映像にすると、今まで見えてこなかったものが鮮やかに蘇ることがあります。
本作品は、逆にカラー映像をモノクロ化したことで、カラー化したモノクロフィルムと同じ体験ができました。

人物の肌の質感とか風景などが、よりクリアとなって、作品の世界をより深く楽しむことができました。
ゴジラは元々モノクロ(?)なので、まったく違和感ありませんでした。むしろ、圧倒的な存在感で、カラー映像よりさらに恐ろしさが増強されていました。

かねてよりモノクロ映画の可能性を感じていた筆者は、本作品でさらにモノクロ映画のすばらしさを実感できました。

怪獣映画を超えた感動の人間ドラマ

本作品の監督は、昭和の下町の人情を描いた「ALWAYS 三丁目の夕日」などの山崎貴さん。
本作でも登場人物たちの心理描写が秀逸で、ゴジラ映画ということを忘れてしまうほどの人間ドラマがみられます。
もちろん、お馴染みのゴジラのテーマと共に現れて大暴れするなどゴジラの魅力も満載で、ゴジラファンの筆者にとっても大満足の内容です。
名言もたくさん生まれていて、「生きる」ということを考えさせられます。
前回の鑑賞では、ウクライナ侵攻と軍事作戦が続くパレスチナのガザを思って世界平和を願っておりましたが、今回は能登半島地震の後でもあり、震災からの復興を強く願うものとなりました。

なお、入場時には、日本版&北米版のビジュアルを両面にデザインしたB5サイズの「70周年記念オリジナルアートボード」がプレゼントされています。

そういえば、本作品は、世界でも公開されていて、特に北米では大好評と聞き、とても嬉しく思いました。やっぱり、ゴジラは最高! ぜひ劇場でご覧ください。

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