どんなおはなし?
地獄では年に一度、天使がやってきて増えすぎた悪魔たちを粛清し人口を減らす「エクスターミネーション」が行われていた。
その凄惨な光景を嘆いた、地獄の番人ルシファーの娘チャーリーは、魂の更生施設を作り、改心した魂を天国へ浄化させることで、人口の過密を防ぎ粛清をさせないようにするというプランを提案。
それに賛同した恋人や悪魔たちと共に『ハズビン・ホテル』という魂の構成施設を開業するのだった。
なんと製作がA24
このアニメを知ったとき、インディーズのB級、もしくは何かのスピンオフ系かなと思いました。しかし、ちゃんと見ていくうち、なんと製作がA24であることが分かり見る目が一変。
A24といえば、「ミッドサマー」などの問題作を輩出している、ちょっと変わった一級品の作品を世に出し続けている会社。
そんなA24が後押ししたこのアニメ作品は、ヴィヴィアン・メドラードというアニメーターがYouTubeで公開していたアニメで、とても話題になったそうです。(全然知らなかった・・・)すでにキャラクターたちは5年(もっと前かも)前から存在していて、ヴィヴィアンのチャンネルの紹介文では「愚かなキャラクターを描いている」「ミュージカルが好き」と紹介されている通り、とても個性的で愚かなキャラクターたちによるかなり際どめな言動や描写もあるアダルトなダークサイドアニメとなっています。
なのでA24にはぴったりな作品だと思いました!
ミュージカルシーンが良い
話題なのはミュージカルシーンの楽曲の良さもあるようです。
ディズニー風ではあるものの、ロックやラップ調だったりと変わっています。まるでジェットコースターのように目まぐるしく進むストーリー展開のなかで、ふと入るミュージカルシーンの楽曲の良さは思わず見入ってしまいます。
また歌がうまい!
治安が悪くて素行が悪い地獄が舞台でありながら、主人公のチャーリーが純粋で、正義感があるところと楽曲の良さでバランスが取れている作品です。
ストーリーが良い
ありそうでなかった天国と地獄もので、キャラクターもそれぞれ個性が際立ってます。
地獄が舞台なので、言葉や素行はかなり悪めなんですが、それでも品が悪くなっていないのは、ヴィヴィアンの圧倒的センスと良質なミュージカルという点と、罪を犯してしまったものへの救済という根本の思想が見るものを惹きつけるからだと思います。あとは本当にキャラクターたちが魅力的ですよね!ジェンダー境界がフラットなのも良いです。主人公チャーリーの恋人は女の子ですが、父のルシファーに恋人を紹介するシーンでは「チャーリーは女の子が好きなのか!僕と一緒だね!」って喜ぶシーンとか本当に最高でした!
弱い立場にいる人の裏側をブラックユーモアたっぷりに描く新感覚アニメーション。
アマゾンプライムで独占配信中ですのでぜひ見てみてください!あ、でもお子様はだめですよ!
Amazon Prime Video
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