アマプラ便り:アメリカで内戦勃発!?『シビル・ウォー アメリカ最後の日』

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アマプラ便り
  • 公開:2024年(アメリカ・イギリス)
  • 監督・脚本:アレックス・ガーランド
  • 出演:キルスティン・ダンスト、ケイリー・スピーニー

どんなおはなし?

憲法を改正してまで、3期目の大統領に就任しようとした大統領の横暴に反発し、19の州が分立したアメリカ合衆国。

「西部勢力」「フロリダ同盟」は政府軍を撃破しながら、ワシントンD.C.のホワイトハウスに迫っていた。

とくダネを狙うジャーナリストのリーキルスティン・ダンスト)と、ジョエルヴァグネル・モウラ)は大統領のインタビューを取るため、ニューヨークからワシントンD.C.へ向かうことに・・・。

その車に同情したのは、リーに憧れ戦場カメラマンを目指しているジェシーケイリー・スピーニー)と、年老いたリーの師サミースティーブン・ヘンダーソン)。

4人は「PRESS」と書かれたバンで、内戦によって変わり果てた街を通過していく。

対政府軍のはずが、無秩序な殺戮が行われる地区や、時に取り残されたようにブティックが開店している平和な街など、混沌としたアメリカの内情をジャーナリストの目線で冷静に捉え進んでいく4人。

しかし、ある町で異常な光景を目にした4人は窮地に立たされることに・・・

スタッフ・キャストについて

この映画、あまり予備知識もなく見たのですが、まず、A24の配給だとは知りませんでした!このタイトルを聞いた時、よくありがちなパニック戦争ものと思っていたのです。ちょっと邦題もB級感ありますよね。

だから、「A24」って出た時、「おおおおーーー!」とテンション上がりました。

のっけから不穏な音が鳴り響きます

そしてオープニングにかかるSilver AppleLovefingersがカッコ良すぎて「これはきっとただの映画ではない」と予見させました。

監督は「28日後・・・」「わたしを離さないで」の脚本や「エクス・マキナ」を監督したアレックス・ガーランド。

なんというか、独特の不穏さを描く方です。

ジャーナリストのリー役のキルスティン・ダンストは、迫真の演技でした。正直「老けたな・・・」と感じましたが、戦場で、ノーメイクという役作りもあるんだと思います。

途中、ドレスを着るシーンではやっぱり可愛かった!!

そしてそのリーに憧れる新米カメラマンジェシー役のケイリー・スピーニー。いやー絵力ありまくり、フォトジェニックな彼女。23歳という設定ですが子供にし見えません笑

最近では「エイリアン:ロムルス」にも出演し、これから活躍が期待される女優さんです。

あなたの目撃するのはフィクションか、明日の現実なのか

公式HPを開くと、まずこのテロップが流れます。

あなたにの目撃するのはフィクションか、明日の現実なのか

まさに、今世界でいろんな紛争が起きている中、アメリカにだって起こりうるな・・・と感じました。

ガーランド監督はこの映画について

明らかなミソジニスト(女性に対して嫌悪を抱いている人)で、レイシスト(人種差別を行う人)でもある人物が大統領になって以降、誰もがアメリカ崩壊の危機を憂慮していたから。そんな男を大統領に擁立したら、いったいどんなことが起きてしまうのか、みんなが不安に感じていたはずです。

この映画は、あるファシストの大統領が3期目の大統領任期のために憲法改正をしたことに反対してアメリカ内で分離独立論が高まり、その鎮圧のために市民に対する攻撃を行う。(中略)映画内で起きていることはすべて具体的で分かりやすく、抽象が入り込む余地は一切ない。

と、語っており、現代のアメリカに対する問題提起のような映画にもなっています。

この映画で、リーが銃撃戦を撮りながら、ふと、道端に咲く野の花を見つめるシーンがあります。

その奥ゆかしく可憐な姿に、人間の愚かしさを感じました。

印象的だったシーンで、ジェシーが「怖くはなかった。ただ、命の躍動を感じた。」と語る場面があるのですが、なるほどとも思い、怖いなとも感じました。

銃撃戦のシーンは臨場感たっぷりで常にヒリヒリしています。

怖かった・・・と同時に、人間って・・・と思う衝撃作でした。

どこで見られる?

なんと、早くもAmazon Prime Videoで配信中です! 今日(2024年12月13日)レンタル店に行きましたが、まだレンタルは始まっていませんでした!amazonさん、はや・・・。

Amazon.co.jp: シビル・ウォー アメリカ最後の日を観る | Prime Video
「お前は、どの種類のアメリカ人だ?」連邦政府から19もの州が離脱したアメリカ。テキサスとカリフォルニアの同盟からなる“西部勢力”と政府軍の間で内戦が勃発し、各地で激しい武力衝突が繰り広げられていた。「国民の皆さん、我々は歴史的勝利に近づいて...

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