ついに2023年もあとわずか!!
ここで、今年見た映画を振り返って、心に残っている映画ベスト10を考えてみました!
新作、旧作に限らず、今年見た映画から選んでいます。
私はあんまり新作は見ないので、旧作ばかりのランキングになるかと思いますが、お付き合いください!
第10位『素晴らしき哉、人生!』
かなりの旧作で、クリスマスのど定番の映画ですが、まだ見たことなかったんですよね。何かの記事でたくさんの人が推していたので見てみたら、見事号泣してしまいました!笑
事業で行き詰まって自殺を考えている主人公の元に、見習い天使がやってきて「もし、君がこの世に存在していなかったら・・・」という世界を見せてくれます。自分なんか必要じゃないと思っていた主人公が、実は色んな人に良い影響を与えていて、そしてなんて恵まれていたんだろうと、当たり前の幸せを尊ぶ素晴らしい結末でした。
第9位『ヴィヴィアン・ウエストウッド 〜最強のエレガンス〜』
ロック好きにとって、ヴィヴィアン・ウエストウッドの存在は外せません。
パンクの女王と呼ばれたヴィヴィアンの半生を、インタビューを交えながら見せるドキュメンタリー。
セックス・ピストルズのデザイナーとして名を馳せたヴィヴィアンですが、その奇抜なファションは酷評もされました。しかし、彼女のすば抜けたセンスはのちに認められ、英国のデザイナー・オブ・ザ・イヤーに2度も輝いたのです。
2022年に亡くなった伝説の彼女をたっぷりとみられるドキュメンタリー映画。最高でした。
第8位『デイオールと私』
クリスチャン・ディオールのデザイナーに抜擢された、ベルギー出身のラフ・シモンズ。就任してから初めてのオートクチュールのファッションショーに向けての苦悩や葛藤、そして最後には素晴らしい作品の数々を見ることができる映画です!
ラフ・シモンズとベテランお針子たちの掛け合いも見所で、1枚のファッション画から立体のドレスになっていく様は本当にため息ものです。
最後に、プレッシャーで泣いちゃうラフも可愛いですよ。
第7位『ベイビー・ブローカー』
是枝監督の韓国映画。ソン・ガンホ主演で安定感抜群です。
赤ちゃんポストに捨てられた赤ちゃんをこっそりと盗み出し、里親希望の夫婦に売買するグループを描いた問題作。
しかし、是枝監督特有の目を背けたくなる暗さはなく、観賞後感も比較的良い作品。これもひとえにソン・ガンホの力じゃないかなと思いました。
歌手のIUちゃんの演技にも注目です!
第6位『TAR』
ケイト・ブランシェット主演、才色兼備であり、天才指揮者ター。しかし常に頂点に立つ彼女はいつしか欲と嫉妬に取り憑かれ、破滅していくというストーリー。
とにかくケイト・ブランシェットの演技が凄まじくて、終始淡々としたストーリー展開も逆に不気味さを感じてくる良作サスペンス。
第5位『She Said その名を暴け』
大手映画配給会社ミラマックスの創始者ハーヴェイ・ワインスタインによる、女優やモデル、スタッフへの長年のセクハラ疑惑を、勇気を持ってスクープしたニューヨーク・タイムスの女性記者たちの実話を元にした映画。
女性記者役で、私の大好きなキャリー・マリガンが出ていて、もう演技が最高なんです!痺れる〜〜!そしてももう1人の記者はゾーイ・カザン。有名監督エリア・カザンの孫である彼女は演技も本当に素晴らしかったです。
Mee Too運動の元になった事件が学べる社会派映画です。
第4位『RRR』
一世を風靡したナートゥダンスで話題となったRRR。しかし、お話もしっかりとしています!敵同士と知らずに親友になった2人が、実は宿敵だったと知り、争いあうも、最後は友情が勝つ!という王道のストーリーながら、ラージャマウリ監督の見事な演出で、とにかく映像が気持ちいい!嘘のような笑っちゃうアクションや、キレッキレのダンスで長い映画も飽きさせません!
このラージャマウリ監督のハエが大活躍する映画『マッキー』も最高なのでこちらもオススメです。
第3位『土を喰らう十二ヶ月』
水上勉さんの『土を喰らう日々』が元になった映画で、主演の沢田研二が、ほんっとうに良い味出してるんです!
ストーリー自体は、妻に先立たれ、自給自足をしながら質素に生活しているツトムと、恋人の編集者マチ子やご近所の住人、ソリの合わない親戚などとのやり取りを素朴に描いています。特筆すべきはやはりお料理で、監修の土井善晴さんによるお料理がどれも本当に美味しそう!後半、お葬式での振る舞い料理は名作「バベットの晩餐会」を彷彿とさせる名シーンでした。
第2位『メタモルフォーゼの縁側』
コミックが原作の映画で、歳の離れた女性同士がBL漫画にハマって友情を築くお話です。
主役の宮本信子と芦田愛菜が素晴らしくて、応援したくなる2人でした。
自分が勇気をもらったように、背中を押してもらったように、あなたにとってもそんな自分でありたい。そんなメッセージを感じる名作です。コミックスも素晴らしいのでぜひ!
第1位『イニシェリン島の精霊』
説明してと言われても「おじさん同士の喧嘩の話」としか言えない本作ですが、なんということでしょう、脳裏から離れません!笑
そこはもう、さすがの鬼才マーティン・マクドナー監督です。
アイルランドの美しい孤島。閉鎖的なこの島で、長年来の親友から「もうお前とは絶交する」と言われ困惑する男の話。
それがだんだんとエスカレートして「これ以上話しかけるなら、自分の指を切り落とす!」とホラーな展開に。また2人の関係性も形勢逆転したりして「マジでこれ、なに見せられてるうだろう?」と思うのに、見終わってみて、心にこびりついているんです。
主演のコリン・ファレルとブレンダン・グリーソンは圧巻の演技でした。
総評
いかがでしたでしょうか。今回、自分で1年間振り返ってみて改めて新作少ないな(笑)と思うと同時に、これからもマイペースで見たい映画を見たいときに見ていきたいと思いました。まさか『イニシェリン島の精霊』が1位とは自分で驚きです。見終わった後は嫌悪感すらあった映画ですが、マーティン・マクドナーのマジックでしょうか。
また、アニメやドラマのランキングも発表したいなと思っています!
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