使われていた映画
田辺聖子先生の短編小説が原作の映画『ジョゼと虎と魚たち』のエンディングでこの曲が使われていました。
この映画は、祖母と2人ひっそりと暮らしていた車椅子の少女ジョゼが、大学生の恒夫と出会い、恋をして外の世界を体験していくというお話で、隔離されて本の世界ばかりにいたジョゼの浮世離れした感じと、軽めのごく普通の大学生恒夫とのアンバランスさが絶妙で、また犬童監督の世界観と合間って雰囲気が最高の映画です。
私も大好きで、小説も、映画も、アニメ版の映画もみました。
それぞれに違った味わいがあって、魅力的な作品です。
ちなみにこちらのくるりのPVでは、恒夫役だった妻夫木君が登場しています(若い!)。
特に歌詞が最高です。
「僕が旅に出る理由は大体100個くらいあって
ひとつ目はここじゃどうも息が詰まりそうになった
ふたつ目は今宵の月が僕を誘っていること
みっつめは車の免許取ってもいいかな
なんて思っていること」
「何かでっかいことしてやろう」
「全部後回しにしちゃいな勇気なんていらないぜ」
「手を離してみようぜ」
映画の雰囲気となんでか合っていて、胸が締め付けられます。
先のことは分からなくて、うまくいかないかもしれない、
別れることもあるかもしれないと予感していても、
今必要だと思ったら試してみようぜって、感じがするのです。
この映画も、随所でそんな予感を感じながらも、
不思議と後悔とかそうゆう感情は感じなくて、
本当に素敵な映画でした。
この曲 くるりの「ハイウェイ」がそれを決定づけるかのような役割を果たしていて、映画を名作にしていたと思います。
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