ドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』

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オードリーに乾杯!

まもなく没後30年になります。でも、いまだその人気は衰えません。そんなオードリー・ヘプバーンの素顔に迫るのが、今回鑑賞した「ドキュメンタリー映画『オードリー・ヘプバーン』」です。
なので、出演作品の紹介みたいな構成にはなっていません。これまでメディアに出ている数々の映像、写真等々と、オードリーの出演した映画の一場面。そして、長男ショーンとその娘で、オードリーの孫にあたるエマなど、家族、友人、知人たちがコメンテーターとして証言することで物語は進行していきます。劇中の要所では時代ごとに3人のバレリーナが、それを夢見ていたオードリーの人生の表現者として登場します。その迫真のダンスにも注目です。

オードリーの最初の、そして最大の悲劇は、父親から捨てられたことでしょうか。その後移り住んだオランダで第二次大戦が始まり、戦火が激しくなる中、ついに栄養失調になってしまいます。しかし、戦後、バレエを足掛かりに端役として映画、舞台に出演するなか、あの「ローマの休日」で一夜にしてスターの仲間入りを果たします。その後大スターになって再会した父親から再び冷たい扱いを受けて傷つきます。しかし、彼女は父を許し、生涯サポートを続けます。

そんなオードリーの言葉、

「わたしは、父に愛されていたことを知った。遅すぎたけど、知らないよりはよかったと思う」

オードリー・ヘップバーン 美しく生きるための31の言葉 日めくりカレンダー

生涯、家族を大切にして、愛を探し続けた人生でした。俳優としても絶頂期の60年代後半、子どものために表舞台から身を引くことになります。

後半では、主にユニセフでの活動が描かれます。あの第二次世界大戦の最中、栄養失調だった彼女を救ったのがユニセフの前身団体だったことを忘れていなかったのです。ユニセフ親善大使となった彼女は、アフリカ、アジアなどを積極的に訪問します。俳優時代には目立つことを嫌い、記者会見やインタビューを避けていたのに、自分の知名度を子どもたちのために利用できると考え、自らユニセフの広告塔になる決意をしました。

この映画ではオードリーの俳優としても魅力はもちろん、人としてもその生き方を尊敬できることを再認識できました。オードリーはおよそ30年前に63歳で急逝します。彼女が、今の世界の状況を見たらなんと言ったんでしょうか・・

オードリー・ヘップバーン by sawori

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