「インビクタス」どんなお話?
クリント・イーストウッド監督がモーガン・フリーマンをマンデラ役に抜擢。
アパルトヘイトの余韻が色濃く残る南アフリカで、長い投獄生活から釈放されたばかりのネルソン・マンデラが黒人初の大統領となり、ラグビーのW杯を通して国民に同じ祖国を持つものとしての一体感を生まれさせようと奮闘する実話。
名言が使われたシーン
ラグビーチームは白人ばかりで、黒人は1人だけ。しかも最弱です。そんなチームをもちろん黒人たちは応援しません。しかし、マンデラ氏は、W杯を国民一体化の良いきっかけとして支援します。
優秀で人格者ではあるものの、チームの方向性に悩んでいたキャプテンのフランソワを呼び出し、ある言葉を授けます。
27年間もの長い投獄生活で頑張れたのは言葉のおかげだった。
と伝え、支えとなった詩人の詩を書いたメモをフランソワに渡します。
詩「インビクタス」(負けざる者たち)
私を覆う漆黒の夜
鉄格子にひそむ奈落の闇
私はあらゆる神に感謝する
我が魂が征服されぬことを
無惨な状況においてさえ 私はひるみも叫びもしなかった
運命に打ちのめされ 血を流しても
決して屈服はしない
激しい怒りと涙の彼方に 恐ろしい死が浮かび上がる
だが、長きにわたる脅しを受けてなお 私は何ひとつ恐れはしない
門がいかに狭かろうと
いかなる罰に苦しめられようと
私が我が運命の支配者
私が我が魂の指揮官なのだ
ウィリアム・アーネスト・ヘンリー
気が遠くなるような投獄生活。
先の見えない不安や怒りを抑えながら
ただの「文字」の並びが彼を救ったのでした。
改めて言葉ってすごい力を持っていて、人を勇気づけもし、傷付けもするものと実感し、丁寧に使っていきたいと思いました。
コメント