どんなおはなし?
旧約聖書の出エジプト記をベースとしたストーリー。
エジプトの王の2人の息子、ラムセスとモーゼ。
ラムセスは次期王として傲慢な人物だが、モーゼは懸命で家臣にも人気があり、父親の王からも厚い信頼を得ていた。
しかし、モーゼは実の子ではなく、奴隷として虐げられているヘブライ人の子であり、それを知ったラムセスはモーゼを国外追放にする。
荒野を彷徨い、辿り着いたオアシスで知り合った女性と結婚し、子供に恵まれるモーゼ。
しかし、ある日、神の山で「私はある」と名乗る子供の姿をした神からの「私の民、ヘブライ人をエジプトから解放せよ」と啓示を受け、エジプトに向かう・・・
エクソダスってどうゆう意味?
エクソダスとは、出エジプト記のことで、大人数での国外脱出を意味します。エクソダスというメタルバンドも確か居ましたよね。
なんというか、重みのある単語です。
1958年に公開された『十戒』という名作がありますが、この『エクソダス神と王』は大体同じストーリー展開となっています。
『十戒』は本当に名作で、私も大好きで何回も見ているのですが、チャールトン・ヘストンとユル・ブリンナーが素晴らしかったです。今回、こちらも見直したいなって思ったのですが、アマプラレンタルで400円・・・高っ!やめました。
やたらと豪華なキャスティング
今回はその『十戒』のリメイクとも言えるリドリー・スコット版の出エジプト記なのですが、モーゼにクリスチャン・ベール、ラメセスにジョエル・エガートンという布陣。
さらにヘブライ人の中にベン・キングスレー、ラメセスの母にシガニー・ウィーバーが!
しかし、悲しいかな全然目立ってなくてもったいないな〜って思っちゃいました。
クリスチャン・ベールは熱演でしたが、演出がそれに追いついてない感じでした。良かったのはジョエル・エガートンで、なんか絶妙なラムセスだったんですよね。
なんていうか、憎たらしいんだけど、憎みきれないというか、モーゼが偉大すぎたから変な劣等感とプライドみたいなものが全面に出てるけど、実は優しいところもある感じで・・・。
ジョエル・エガートンって、「華麗なるギャッツビー」でもそんな感じの役どころがはまり役でしたよね。
あと、イケメン情報ですが、神様役と、モーゼの子供役の子役さんたちがイケメンすぎるのでそちらも要チェックです笑
『十戒』と『エクソダス』の違い
『十戒』では聖書に忠実に、あくまで「神のみわざ」的な奇跡の描き方でした。
しかし『エクソダス』ではもしかしたらモーゼの妄想なのかな?という空気も少し孕んでいます。
もちろん、妄想にしては神がかった出来事の数々ですが、夫婦間の愛情も全面に押し出していてもっと人間味がありました。十戒も自分で掘ってたし・・・。
無事、カナンの地に着けたとしても、その先住民との折り合いはどうか、その先は・・・と現在の民族間の問題も提起していて、より真実味のあるラストとなっています。
崇める神様の違いで争うなんて本末転倒の気がしてなりませんが、宗教って心の拠り所でもあり、一概に非難できない気持ちですが、本当に世界が平和になって欲しいと願わずにはいられません。
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