エマ・ストーンの熱演に魅了「哀れなるものたち」

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ドラマ

ヨルゴス・ランティモス氏が監督を務め、エマ・ストーン主演で、様々なメディアでも取り上げられ、大きな話題となっている本作品。筆者も本ブログで、「2024年にみたい映画3選」としてご紹介しています。「2024年にみたい映画3選
先日、ようやく鑑賞できましたが、まさかの衝撃的な作品でした。

どんなお話

不幸な若い女性(エマ・ストーン)は自ら命を絶ちますが、天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)によって、自らの胎児の脳を移植されて奇跡的に蘇り、「ベラ」と名付けられます。しかし、身体は女性でも、その行動は幼児そのものです。
それでも、精神的に成長するにつれ、「世界を自分の目で見てみたい」という強い欲求にかられていきます。
そして、放蕩者の弁護士ダンカン(マーク・ラファロ)に誘われて、ヨーロッパ大陸横断の旅に出ます。
大人の身体を持ちながら、子どものピュアな目線で世界を見つめるベラは、時代の偏見から解放され、平等と解放を知り、驚くべき成長を遂げます。
そんなベラに待ち受けていたのは・・

みどころ

本作品には、原作があるとのことです。筆者はこの原作を読んだこともなく、実はヨルゴス・ランティモス監督の話題作もみたことがありませんでした。
本作品については、別の映画を劇場で鑑賞した際の予告編で初めて知りました。そのときの映像の美しさと謎めいた紹介に惹かれていました。

先入観がまったくない状態で鑑賞した結果、まさに衝撃的なものでした。
「主人公ベラが天才外科医に手術を受けて」という件は、単なる設定かと思っていたのが、まったくの予想外で、頻繁に手術のシーンが出てきます。それがとってもリアルです。
最初の方ではモノクロ映像になっていたのが、カラーになるその切り替えが素晴らしいです。

ベラは「大人の身体で子どもの心を持ち」という設定で、主人公の変化が描かれていくのですが、その表現は、かなり過激なものとなっています。
子どもはピュアなだけに時には残虐にもなり得るってことですね。恐ろしい(笑)

そして、ベラは、真っ新な状態で蘇生されてますので、当然思春期はやってきます。
必然的に、性描写が出てきますが、こちらもかなり大胆になっています。

主演のエマ・ストーンについてはこれまで、「ラ・ラ・ランド」の俳優さんという漠然としたイメージでしたが、体当たりの演技に、すっかり魅了されました。
ベラは人が普段は隠しておきたいことをストレートに表現するので、まさに身体を張って熱演しています。

こういう演技ができるのもヨルゴス・ランティモス監督との信頼関係だと思います。
筆者が購読している、「CNN ENGLISH EXPRESS 2024年 3月号」のエマのインタビューでもヨルゴス・ランティモス監督を大絶賛しています。
彼のことを「adore(敬慕する,あこがれる,熱愛する)」と言ってます。(笑)

本作品は、映像も美しく、セットにも相当な投資がされていることがわかります。
素晴らしい作品ですが、視覚的な刺激に弱い方は、劇場での鑑賞には注意が必要です。
なお、18歳未満の方は、ご覧になれません。未成年の方は大人になってから鑑賞してください。

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