紫式部の半生を描く『光る君へ』

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ドラマ

どんなおはなし?

「源氏物語」の作者で有名な紫式部の半生を描いたNHKの大河ドラマ。

貧しい学者の家に生まれた、まひろ(後の紫式部)は、小さい頃から利発な女の子だった。

ある日、街で猿楽を見ていたまひろは、三郎という少年に出会い、2人は仲良くなる。

しかし、この三郎とは今をときめく藤原兼家の三男・藤原道長で貴族中の貴族。貧しい学者の子であるまひろとは身分の差があった。

成長し、お互いに轢かれ合う2人だが、道長は藤原家の為、左大臣の娘・源倫子と結婚することになる。

まひろは道長に、妾になるよう請われたが断り、一生見つめ続けると誓う。

源氏物語ではなく、紫式部にフォーカスされたドラマ

紫式部というと、これまで源氏物語に重きを置いた作品が多かったと思いますが、この大河ドラマでは式部本人の半生を描いています。

まず、道長役の柄本佑が良い!!!俳優が良いのか、道長役が良いのか、とにかく素敵です!

そして、のちにこの道長の妻となる左大臣の娘、源倫子役の黒木華もお姫さま感が素晴らしいんです。特にセンスで口を隠してオホホホって笑う仕草、本当に姫っぽい!

イメージではなかったのは、まひろ役の吉田由里子と、清少納言役のファーストサマーウイカで、文学者という雰囲気の2人ではないのに、そこがこのドラマを味のあるものにしていました。

NHKはお笑い系人がお好き、ということで、何人かの芸人さんも出て華やぎます。ロバートの秋山が登場すると何故か笑ってしまう・・・演技もうますぎます!

歴史の勉強にもなる

毎回毎回、丁寧に人間関係が描かれていて、ぼんやりだったこの辺りの歴史が、映像として頭に入ってきて勉強になります。

藤原一門、多すぎますもんね、誰が誰やら・・・

でもこれで藤原道長のことだけはしっかりと覚えました!

だいぶ脚色もされているお話だと思いますが、脚本家の大石静さんはこう語っています。

オファーをいただいたのは2年半くらい前で、そこから歴史の勉強をしはじめました。平安時代が舞台ですが、史実として残っている部分も一定はありつつ、資料の時点で相当事実に色がついてしまっていると思うのですよね。資料から得られる情報が限られている分、こうだったのではないかなということを想像しつつ、面白く見せられる術を探りながら書いています。主人公は紫式部という世界的に知名度のある人ですが、実のところ生没年もはっきりとわかっていない。そういう人を書くという点では史実に基づくところと創作の要素の両方が入りまじった特殊な仕事だと感じています。今まで多くのドラマを書いてきましたが、人間をどう描くかということを自分自身で問い詰めていくということに関してはどのドラマも変わりません。ラブストーリーであっても、ホームドラマであっても、刑事物であろうとも、常に人の心ってこういうものなんじゃないの、ということを描いていけたらと思って取り組んでいます。

ヴォーグジャパン記事より抜粋

また、紫式部の父・為時を演じた岸谷五朗さんのコメントでは

大河ドラマの素晴らしき魅力の一つは、脚本家とスタッフの皆さんが、史実に基づき、とんでもないエンターテイメントを、独自の個性と主張で創造していくことです。主人公の目線、想いによって歴史上のヒーローは時には悪に、ヒールはとんでもないダークヒーローにも…。物語の中で、登場人物は自由に浮遊し渦巻き感動を創り出します。大石静さんによって生み出されるキャラクターは、本当にキュートで可愛らしく、そして切なく残酷でもあり、喜怒哀楽が掻き乱される魅力的な人物たちです。これからスタッフの皆さんと脚本をジックリと吟味し具現化していくのが楽しみであります!

NHK HPより

とあり、史実にはないエンターテイメントな展開も、大河ドラマのひとつとして楽しむのが正しい見方なんだなと感じました。

他に紫式部や源氏物語を扱った作品の3つご紹介

「あさきゆめみし」

大和和紀先生の傑作漫画!!本当に繊細で素晴らしい作品です。私の中の「源氏物語」の知識は和紀先生のこの漫画が基本です。まだ未見の方はぜひぜひ読んでいただきたい!

「千年の恋 光源氏物語」

吉永小百合が紫式部を演じた映画で、光源氏役はなんと天海祐希が演じています!宝塚で培った男役のスキルが見事に生かされた映画で、とても美しかったです。ライバル清少納言にはなんと森光子!威厳がありました。

「神作家・紫式部のありえない日々」

こちらは今私が一押しの漫画で、紫式部を現代でいう同人誌作家として描いた作品です。本当に面白くて、何度でも読み返したくなる漫画です。紫式部が清少納言の「枕草子」を読んで「めっちゃ面白かった・・・・」と浸るシーンとか最高で、宮中の人間関係も本当に面白くて頭に入ってきます。オススメです!

この「光る君へ」は現在14話まで放送されていて、実はまだ「源氏物語」執筆には至ってません!いつ筆をとるのか・・・!これからの展開が見逃せません!

まだ登場していないのですが、紫式部が付く道長の娘・彰子役は見上愛ちゃんとのことでこれまた楽しみ!定子役の高畑充希ちゃんとのバチバチも期待したいですね。

NHK日曜日夜8:00をお見逃しなく!

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