「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ!」「埼玉なんて言ってるだけで口が埼玉になるわ!」といった数々の埼玉ディスを連発するなど、空有絶後のディスり合戦で話題となった「翔んで埼玉」。
原作は、魔夜峰央さんによる人気漫画です。
その続編が、今回ご紹介する「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」です。
どんなおはなし
前作で、東京都民からひどい迫害を受けていた埼玉県人は、麻実麗率いる埼玉解放戦線の活躍により、
通行手形を撤廃し自由と平和を手に入れます。
日本埼玉化計画を推し進める麗は、埼玉県人の心を一つにするため、越谷に海を作ることを計画します。
そして、美しい砂を求めて「未開の地」和歌山へと向いますが・・・
なんと、関西にも「超・地域格差」と「通行手形制度」が存在したのです。
そして、恐るべき大阪知事の陰謀はやがて日本全土を巻き込む東西対決へと展開していきます。
主なキャスト
GACKT(麻実 麗 )、二階堂ふみ(壇ノ浦 百美)、杏(桔梗 魁)、片岡愛之助(大阪府知事・嘉祥寺 晃)、川﨑麻世(京都市長 )、藤原紀香(神戸市長)
みどころ
痛快無比なドタバタ劇です。けっこうスケールの大きなセットやロケを敢行したと思われるものの、どこかチープ感もあって、そのギャップが面白いです。
出演者が、ほどんどが濃いメークで登場するので、初めて見る方は誰なのかわからないかもしれません。
ただ、GACKTさんだけは、いつもこんな感じ(?)なので、違和感まったくなかったです。(笑)
日本は狭い国土ながら、全国共通なのは、お金と交通標識くらいといってもほど地域によって様々な違いがあります。
愛知に住んでいる筆者は関西に住むことになったときは、けっこうカルチャーショックを受けました。
現在も、愛知県の尾張地域から、同じ愛知県ながら東部の三河地区で暮らしてみて、その違いを日々実感しています。
そのときに、金子みすゞの詩を思い出しました。
『私と小鳥と鈴と』
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面(じべた)を速くは走れない。私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。金子みすゞ
慌ただしい年の瀬ですが、年忘れに何も考えずに、本作品を楽しんでみませんか。
Netflixほかで配信されています。
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