猿楽能ロックオペラ「犬王」

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アニメ

どんなおはなし?

猿楽師の家に、呪いを受けて異形の姿で生まれた犬王。その醜い風貌に周りから蔑まれているが、ポジティブに生き、独自の猿楽を生み出していた。

一方、壇ノ浦の漁師の家に生まれた友魚(ともな)は、幕府の依頼で、父親とともに壇ノ浦の水中で平家の遺物である三種の神器の一つ、草薙の剣を発見する。

父親が鞘を抜くと、その呪いで父親は死に、友魚も目を失明してしまう。

復讐のため、都にやってくる途中、琵琶法師に出会い、弟子入りし琵琶法師となり、平家の物語を語るようになる。

そんな、アンダーグラウンドで芸を磨いていた2人が出会い、バディを組んで見たこともないような猿楽を生み出し大衆を魅了する!

犬王の呪いは解けるのか?

友魚の運命は?

予備知識なしで、見た感想

何も予備知識なしで見てみました!

ふむふむ、平家物語が関係してるのかな?

作画綺麗だな。犬王が出てきた。声優いいな。

友魚、歌上手いな。

てか、犬王!歌うまっ!!!

とここで、一旦配信を一時停止し、調べます。

友魚は森山未來さん!ロックバンドの誰かかと思ってたんです。話し方も味があって、良かった。

そして犬王は、声アヴちゃん・・・誰?

さらに調べると女王蜂というグループのボーカルさんでした。とても中性的で綺麗な人で、しゃべったらギャルっぽいのに、言葉選びや受け答えから、頭に良い人なんだとわかります。魅力的だ〜。

女王蜂は最近だと「推しの子」のエンディング曲などで話題です。

そして、犬王ってなにもの?

調べると室町時代、足利義満の時代の観阿弥世阿弥と同じくらいに活躍していた実在の猿楽師で、詳細は不明な謎の人物らしいのです。

そんな背景を踏まえて、再度み始めました。

中盤あたりからは、ガッツリとしたフルバージョンの猿楽ロックオペラとでもいうような曲が何曲も展開され、「あれ?何をみてるんだっけ?」となり、一瞬躊躇します。

この辺りは、アヴちゃんと、森山未來のショーだと思ってみることをお勧めします。

特にアヴちゃんの歌いっぷりは本当に気持ちよく、独特で、魅力的です。

ラストには呪いの回収や、2人の行方が後味良く描かれ、脚本のうまさを感じました。

優秀なスタッフ陣

この映画、み終わった後に調べたら、監督は「映像研には手を出すな!」「きみと、波にのれたら」の湯浅政明監督。

脚本は「アンナチュラル」などヒット先連発の野木亜紀子さん。

音楽は一成を風靡した「あまちゃん」の大友良栄さん。

キャラデザは、みんな大好き!「ピンポン」の松本大洋さん。

配給は今をときめくアニプレックス

と、超優秀集団でびっくりでした!

豪華なキャスト

アヴちゃん、森山未來さんはもちろん、榎本佑津田健次郎、といい声だらけ。

しかし一番の推しは、友魚の父親役の松重豊さん!特に亡霊となった時の松重さんの声がたまりません!ぜひ聞いてみてください!

歴史に埋もれた人物を救い出す

犬王と友魚、平家物語に残らなかった平家たちのお話を拾うこの映画は、歴史の教科書だけを読んでわかった気にはなれないなと改めて感じます。

数々の埋もれた人々の物語が膨大な量、日々空気に溶けているのでしょう。

室町時代にあったかもしれない、熱い熱いバディ映画でした。

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