「アレキサンダー」オリバー・ストーン監督が描く、アレキサンダー大王の狂気

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ひなぎくのほぼ日記

どんなおはなし?

紀元前356年、マケドニアでフィリッポス3世の息子として生まれたアレキサンダーは、後継として小さい頃から厳しい英才教育を受ける。家庭教師となったアリストテレスには、将来側近となる友も含めて学問を教わるのだった。

アレキサンダーが21歳になった時、父親が暗殺され、若くして跡を継ぐことになる。

父が成し得なかった夢、東方遠征を果たすため、圧倒的な軍力差のあるペルシア帝国に挑む……

俳優がすごい!

とにかく制作費がすごいんだろうな……と感じさせるこの映画。

「プラトーン」「7月4日に生まれて」などの評価で脂の乗ったオリバー・ストーン監督が、脚本も自ら手がけかなり力を入れたのが伺えるキャスティング!

しかし、アレキサンダー役はコリン・ファレルじゃあないんよ…と私の中のイメージを覆されたんですよね笑

もっと美少年を想像してたので!

でも演技はもちろん上手くて、後半のアレキサンダーの狂気をよく表現できていたと思います。

その友人であり恋人ファイスティオン役のジャレッド・レトは良かったです!友人は「ジャレッド・レトがアレキサンダー役で良かったんじゃないか」と感想を言っていてなるほど!と共感しました笑

アレキサンダーの両親はアンジェリーナ・ジョリーバル・キルマー。仲の悪い夫婦役でしたが、やはり演技派。素晴らしかったです!

アンソニー・ホプキンスなんて大物も、アレキサンダーの部下プトレマイオス役で出演しています。

アレキサンダー大王の狂気

アレキサンダーは若干21歳にして、父王の後を継ぐことになりましたが、小さい頃からの英才教育や、父王が屈強な兵団を残してくれたおかげでリーダーシップを発揮して次々と戦いに勝利していきます!

そんな華々しい戦歴とは裏腹に、母との軋轢や、イケイケのアレキサンダーに部下たちがついていけなかったことで孤立していき、東方遠征も終盤には狂気じみた執念を見せ、部下たちも引いてしまいます。

アレキサンダーの崇拝するアキレスヘラクレスなどの英雄も、最後には悲惨な結末を迎えたように、自分にもそんな結末が待っていることを予感していたアレキサンダー。

歴史に名を残すには、それ相応の代償が必要なのかもしれません。

映画の失敗

この映画は莫大な製作費をかけた割に、興行成績は振るわず、ゴールデンラズベリー賞という不名誉な賞レースにノミネートされてしまったようです。しかし、名俳優たちの演技と、旧ギリシャやペルシアの豪華な美術などを見るだけでも、歴史好きにとっては価値がある作品だと思います!

有名なアレキサンダーにまつわる逸話なんかも取り入れられていますし、少々時間は長いですがぜひお暇な時に見てみてください!

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