どんなおはなし?
未成年の子供たちのSNSによる児童虐待が問題となっているチェコ。
本作では、12歳に見える大人の女優(18歳以上)3人がオーディションによって選ばれ、SNS(主にFacebook)の偽アカウントを作成。10日間でどのような事が起こるのかを探る。
(ルール)
・自分から連絡しない
・12歳であることをはっきり告げる
・誘惑や挑発はしない
・露骨な性的指示は断る
・何度も頼まれた時のみ裸の写真を送る(合成写真)
・こちらから会う約束を持ちかけない
・撮影中は現場の精神科医や弁護士などに相談する
10日間で浮き彫りとなった現代のSNSの闇とは・・・
想像していたとはいえ恐ろしい展開に・・・
未成年の可愛い少女が顔出しでSNSなどしようものなら、世界中のオオカミたちに狙われることはわかってはいたけれど、想像以上に気持ち悪い内容で本当に驚きました><
アカウントを開設するや否や、瞬く間にメッセージが届き、そのほとんどは親子ほども歳の離れた中年男性であり、すぐに性的な指示を要求するものでした。
12歳であると告げてもほとんどが「かまわない」と平然と言い放ちます。
また卑猥な動画や写真を送りつけてきたり、スカイプ中の写真を勝手に撮ったり・・・
もし、裸の写真を送ったらどのような手段に出るのか、という実験のため、あらかじめ用意した合成写真を送ると、その写真をネット上に載せたり、もっと広めると脅したり、犯罪のような手口で少女を追い詰めてきました。
いくら大人とはいえ、少女たちもうんざり顔です。
そして信じられないことに、メッセージを送ってきた中に、「この人知ってるわ!」とスタッフの知人がいたのです!
その男は、子供向けのキャンプや旅行を主催しているとのことでこれは放って置けないと、スタッフ総出でその男の自宅に出向き追い詰めるといった緊迫のシーンもありました。
男は「そんな男に引っかかる方が悪い。育ちが悪いからだ!」と言い放ち、開いた口が塞りません。
最終的に実験は、男たちと会うという段階まで行われたものの、期間中にメッセージを送ってきた男性は10日間で2,458人にものぼりました。
未成年者を守るために・・・
未成年の頃は好奇心が大きく、大人によってコントロールされやすいと女優の1人は語ります。
実験中も言葉巧みに誘導し、写真をゲットしたらすぐに恐喝し、彼女たちを恐怖と不安に陥れました。
もちろん、中には少女たちに注意喚起してくれる、真摯な男性もいました。
これにはスタッフや女優たちがホッと感動して涙を流すほどでした。
人間不信になりそうな心を引き戻す素晴らしいシーンです。
未成年のスマホ使用に際しては、フィルターを徹底したり、学校などで教育することも必要だと感じました。この映画は子供達には少しショッキングだと思いますが、大人がこれを見ることで、未成年のSNS 使用の闇を知り、犯罪防止にもつながると思います。実際この映画の映像は警察にも提出されました。
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