どんなおはなし?
ハンブルグにある有名レストランでシェフとして働くマーサ。
料理のセンスは抜群ですが、カウンセリングに通うほど人付き合いが苦手。
ある日、事故で姉が急死し、1人残された娘リナを、離婚した父親がイタリアから迎えに来る間引き取ることに。
人付き合いが苦手なマーサのように、リナも中々心を開かず、食事もしません。
仕事にも支障をきたし始めますが、助手でやってきたマリオの明るさに、マーサとリナも心をほぐしていきます。
素朴な演出の良作
何も気に衒った演出をせず、シンプルな映画です。
主人公マーサはいつも神経過敏で、ムスッとしていますが、時折見せるシャイな笑顔や戸惑いの表情が見事。
リナ役の子役も同じく神経過敏な思春期の演技が良かったです。
イタリア人マリオ役も、なんとなく暗めのドイツという国で異質の明るさとルーズさがホッとする良い役どころでした。
パスタが食べたくなる
楽しく食事のできないマーサとリナのために作るマリオのパスタがとっても美味しそう!
「リナがパスタを食べるシーン」がこの映画のベストシーンです。
何が入っていないかはわかる
ラストのカウンセリングシーンで、ケーキを試食したマーサと医師との会話。
マーサ「何か違う、、、ベルギー産の砂糖を使った?」
医師「どの砂糖を使ったかわかるのかい?」
マーサ「わかるわけないわ。でも、何が入っていないかはわかるの」
マーサは料理においては、足りないものがわかるように、
自分の幸せにおいて、何が足りないのかがラストにわかります。
ぜひご覧ください!
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